結局クラブが守りたかったのは何だったのか…

Suarezの人種差別発言問題。

FAが12月31日に115ページに渡る独立規律委員会の報告書を公開し、Liverpoolは今回の裁定に「納得はしないながらも上訴はしない」結論を出して一応の幕を引きました。
115ページに渡る報告書は事件当日のゴールマウスの中でのやりとりや試合後の審判ルームでのやりとり、そしてその後の公聴会等の内容が克明に記されており、実際に当事者や関係者の口からどういうことが語られていたのかがよく分かりました。
結果的にはSuarez側の主張は「矛盾が見られる」とのことで退かれ、Evra側の証言をもとに裁定に至ったことも分かりました。


今回の問題は非常にデリケートで、僕は努めて第三者的な目線で見たいと思っていました。

いくら自分が応援するLiverpoolの選手であるとは言え、間違った行動をしたのであればそれを「無実だ」と言うことは出来ないし、実際に何が問題でどういう結論が下ったのかという事実が分からない限りはSuarezをサポートすることは正しくないと考えていました。
そして"You'll Never Walk Alone"を合言葉にSuarez擁護のポジションを取るサポーターに恐ろしさのようなものも感じました。

またSuarezに人種差別の意図があったかどうかは別にして、彼が「"negro"と言った」と認めたのであればそこに非はあり、謝罪すべきだと考えていました。

 

ShelveyとAdamからアドバイス

正月早々Danny WilsonのBlackpoolへのローン移籍が決定しました。
移籍期間は今シーズン終了迄で背番号は37。
Shelveyがローン期間を短縮してLiverpoolへ復帰したようなオプションは付かず。

1月2日のMiddlesbrough戦で早速ベンチ入りを果たしましたが、残念ながら出場機会は与えられませんでした。

今のLiverpoolではカップ戦すらチャンスが貰えない状況ですから、外に出場機会を求めて行くのは当然の選択だと思います。
ただBlackpoolもディフェンスラインに入るBaptiste、Cathcart、Evatt、Craineyの4人はほぼ不動のメンバーのようで、そう簡単に出番は回ってこないハズです。

Blackpoolがどういう理由でWilsonを獲得したのかは分かりませんが、本人はShelveyやAdamから話を聞いてポジションを手に出来る自信を得たのかも知れませんネ。
後はここからどうやってそれを実現させて行くか、これは彼が日々のトレーニングからどれだけアピール出来るかに掛かっているでしょう。

vs Manchester City

新年明けましておめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願い致します。

年末年始は里帰りをして酒漬けの日々を送っていましたが、その間に本当にいろいろなことがありました。

Suarezの人種差別発言に対する報告書がFAから公開されたり…WilsonのBlackpoolへのローン移籍があったり…悪性リンパ腫と闘っていたAblettが残念ながら帰らぬ人となってしまったり…そして試合直前にはSuarezに対するFAの処分を受け入れることが発表されたり…。
FAの報告書もダイジェスト的にはある程度内容を把握しましたが、実物にはまだ少ししか目を通せていません。


各々については機会があればまた触れて行きたいと思いますが、とりあえずの問題は今日の試合です(苦笑)

 

vs Newcastle United

リーグ戦で3得点以上を挙げたのは8月27日のBolton戦以来2度目、逆転勝利に至っては今季初という…。
いかにここまで得点して来なかったが分かります。



今日は3試合のサスペンションを消化したSpearingを起用。
Blackburn戦での起用しなかったどころかベンチにまで入れなかった理由はよく分かりませんが、彼を起用することで守備に1本芯が通ったように感じました。
ここ数試合の相手にズルズル中央突破されてしまうことはありませんでしたし、危なかったのはBaのシュートをラインギリギリでSkrtelがクリアした場面くらいでした。

ただ攻撃面に関してはやはりイマイチで、前半はなかなか形を作ることが出来ませんでした。
今日はSuarezが出場停止だったため、センターにCarroll、その下にHenderson、サイドは右にDowning、左にBellamyという布陣で臨みましたがあまり良くはありませんでしたネ。
ゴール前までボールを運んでは最後の仕上げが出来ず、またセンターサークル付近までボールを戻してしまう場面が何度か見られたように思いますし、僕が言い続けている課題はいまだ改善の兆しすら無いと言う状態でした。
解説の方も言っていましたが、足元で受けているばかりでボールだけが動いているようでした。
これでは前への推進力が出ませんし、相手を崩すのも無理というもの…。

ただ感想としてはSuarezがいた時も結局は点を取れてなかったので、どっちもどっちといったところですネ。

Fulham事件の結末

Fulham戦でのSuarezの中指事件とSpearingがレッドカードを受けた際にしたLiverpoolの抗議に対する処分が決定しました。

FAのステートメント。
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Liverpool Football Clubは2011年12月5日のFulham戦での選手たちの規律ある行動を欠いたことにより、FAより20,000ポンドの罰金および今後の彼らの行動に対する警告を受けるものとする。

クラブはJay Spearingの出場停止に関する処分は認めたものの、審判への違反行為に対する標準的な20,000ポンドの罰金は受け入れなかった。
しかし独立規律委員会の公聴会において、本日(12月28日(水))その罰金が課されることとなった。