vs Manchester City

新年明けましておめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願い致します。

年末年始は里帰りをして酒漬けの日々を送っていましたが、その間に本当にいろいろなことがありました。

Suarezの人種差別発言に対する報告書がFAから公開されたり…WilsonのBlackpoolへのローン移籍があったり…悪性リンパ腫と闘っていたAblettが残念ながら帰らぬ人となってしまったり…そして試合直前にはSuarezに対するFAの処分を受け入れることが発表されたり…。
FAの報告書もダイジェスト的にはある程度内容を把握しましたが、実物にはまだ少ししか目を通せていません。


各々については機会があればまた触れて行きたいと思いますが、とりあえずの問題は今日の試合です(苦笑)

 

まず試合前に今日の主審として発表されていたAndre Marrinerに変わって急遽Mike Jonesが試合に入ることになりました。
これはSuarezの件に対してLiverpoolが結論を出したことへの配慮があったと思われます(Marrinerは事件の起こったUnited戦で 主審を務めた)が、僕から言わせればLiverpoolの結論が無くとも配慮して欲しかった…FAから処分の発表があってそれに対する結論が出るまでのデリケートな期間にこそ前もって外して欲しかったですネ。
正直Liverpoolを煽りたかったようにしか思えませんでした。

そしてそれらのピッチ外の問題がいろいろとあり過ぎたせいか、Liverpoolの選手たち自身にもどうも気持ちが入っているようには感じられない試合でした。

守備に関しては詰めや寄せの甘さが目立ち、攻撃に関してはBellamyが入るまで両サイドは完全に死に、チームもしくはユニットとして相手を崩そうとする意図はなかなか見られず単調な攻撃に見えましたネ。


CMFには前節に引き続きSpearing、Adam、Hendersonの3人を起用。
彼らにはもっとCarrollに絡むプレーを期待していましたがなかなか出来ませんでした。
これはCityが前線からしっかり守備を仕掛けて来たせいもありますが、Cityに対して数的優位を持つためにも臨んだ布陣だったハズですからここはしっかりといなして、機を見た攻撃参加に繋げて欲しかったですネ。
ただ今日のCityの守備は本当に良かったです。それは認めなければなりません。

　
サイドに関しても今日はいいところがほとんど無し。
今日は先発として右にKuyt、左にDowningを置きましたが、両サイドともに機能しませんでしたネ。KuytとDowningで臨機応変にポジショ ンチェンジをしてくれるかなぁと思いましたがそれも無し。恐らくDalglishから「Kuytは絶対右！」という指示が出てるんでしょうネ…。残念でし た。

そのKuytはここのところなかなか出場機会に恵まれないせいか、コンディションがイマイチで何かにつけ反応が鈍いように感じましたネ。
Johnsonと共にサイドを崩すような場面もありませんでしたし、ドンドン動いてボールを貰って…という以前の"デュラセル"Kuytはどこかへ行ってしまったような印象を受けました。
最初の失点もKuytがパスの出しどころを見失っているところをCityに寄せられたところから始まっていました(Kuytの責任と言うつもりもないのですが)。
昨シーズンまではスタメンを張り続けていた選手…。
今シーズンは状況が大幅に変わってやり難さやもしかすると不満もあるのかも知れませんが、ここは乗り越えてもらいたいですし、それが出来る選手であると信じています。
今日の不出来は今日だけであって欲しいですネ。

そして逆サイドに入ったDowningも右サイドほどのインパクトを残せないのは相変わらず。
右に入った時のJohnsonのように、左のEnriqueを使って自分を活かそうというプレーがなかなか見られません。
利き足が左ということもあって「左からのクロスは自分がやらなければ」的な意識なり指示があるのか…そう勘繰らざるを得ないほどEnriqueとの連係は微妙。Enriqueがボールを持っている時のポジショニングもイマイチ感が漂い、結構ボールを押し上げるのに苦労させられた印象が残りました。

前半7分にはキーパーと1対1になるチャンスがあったんですけどネ。あの場面はボールを前線のCarrollに預け、Hendersonへと繋いで時間を作る間に自身は相手の裏を突くという素晴らしい形でした。しかし股を抜こうとしたシュートはHartの左足に…。この人はバーに当てたり足に当てたりホン トにツキが無い(苦笑)
あそこで点が入っていれば…と言ってはいけない「たられば」を言いたくなるようなシーンでした。



3失点はそれぞれもったいなかったです。
1点目は自陣からのスローインをKuytがアッサリ奪われ、SilvaからAgueroへ渡ってシュート。Agueroには全くプレッシャーを掛けられませんでしたネ。
シュート自体はそう難しいものでは無かったと思いますが、ボールはダイブしたReinaの脇の下をすり抜けてしまいました。
あの場面はJohnsonのスローインに対して最終ラインで受ける構えを見せたSkrtelにもDzekoがマークに付くほどCityが奪う気満々のシー ンでしたから、各選手がもっとしっかりとボールを受ける動きをして欲しかったです。そして奪われたのは仕方ないとしてその後の対応に厳しさも無かったですネ。Silvaの足技にやられてしまった面もありますが、スローインを奪ってシュートというCityの思惑にガッツリ嵌ってしまった印象でした。

2点目はコーナーキックからYaya Toureに決められました。この直前にも逆コーナーからのKompanyのヘッドが枠に飛んでおり、チームには細心の注意を払って対応をしてもらいたかったのですが、結局同じようにファーからニアに入られる形から沈められてしまいました。
KompanyにもYaya Toureにも体を寄せきれなかったのが残念でした。
ついでに言えば前回の対戦でもKompanyにファーからニアに入られて決められてしまいましたよネ…しかも肩で。

3点目はMilnerのPK。
Barry退場をチャンスと見て前掛かりになったLiverpoolを尻目に自陣でのワンツーからLiverpoolの右サイドの裏を完全に抜け出したのはYaya Toure。それに対応したSkrtelがエリア内で足を出し、PKを献上してしまいました。
エリアに入るところでSkrtelが追いついたのでそのままコースを切ってくれるだけで良かったんですけどネ。Yaya Toureの足からボールが少し離れたところでつい足が出てしまったようでした。



後半途中からGerrardとBellamyを投入して少し良くなったように見えましたが、その時点で2点のリードを担保に守備に重きを置き、中央をガッチリ固めるCityの壁を押し開けることは出来ませんでした。前2試合で縦への動きを意識させてくれたGerrardでしたが、守りを固めるCityの僅かなスペースを使うのはさすがに厳しかったですネ。




今日の試合からポジティブな部分を探すのは非常に難しいのですが、Carrollは相手CBにかなり競り勝っている印象がありましたネ。
それ故にもっと彼を活かす形が作れなかったか？と、またネガティブな結論になってしまうのですが(苦笑)
とにかくCarrollはCityに通用しています。後は彼をどう活かすかだけだと思いますネ。


次はOldham戦を挟んで再びこの場所で同じ相手と戦います。
Carling Cup準決勝はホーム＆アウェイ形式での戦いになりますので、アウェイを凌いでホームで勝負を決めるという図式になるのが一般的かも知れませんが、この試合は取りに行って欲しい。

Dalglishは今日の試合から「厳しいレッスンだったが、そこから学んだ」と言っていました。それをしっかりと証明してもらいたいですネ。



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Manchester City 3 - 0 Liverpool
3 Jan 2012, 20:00 Barclays Premier League(20)
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Joe Heat                           Pepe Reina
Micah Richards                     Glen Johnson
Vincent Kompany                    Martin Skrtel
Kolo Toure                         Daniel Agger
Gael Clichy                        Jose Enrique
Yaya Toure                         Jay Spearing
Gareth Barry                       Dirk Kuyt
Sergio Aguero                      Jordan Henderson
David Silva                        Charlie Adam
James Milner                       Stewart Downing
Edin Dzeko                         Andy Carroll
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SUBS:
Pablo Zabaleta                     Steven Gerrard
Joleon Lescott                     Maxi Rodriguez
Adam Johnson                       Jamie Carragher
Aleksandar Kolarov                 Alexander Doni
Stefan Savic                       Jonjo Shelvey
Costel Pantilimon                  Martin Kelly
Nigel de Jong                      Craig Bellamy
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GOALS:
Aguero(10)
Y.Toure(33)
Milner(75 PK)
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SUBSTITUTIONS:
Johnson(Aguero 71)                 Gerrard(Adam 57)
Lescott(Silva 76)                  Bellamy(Kuyt 57)
                                   Maxi(Spearing 76)
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REFEREE:
Mike Jones
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BOOKED:
Barry(45)                          Johnson(56)
Barry(73)
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SENTOFF:
Barry(73)
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VENUE:
Etihad Stadium
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MANAGERS:
Roberto Mancini                    Kenny Dalglish