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20130116_vsManchesterUnited.jpg失意の前半、希望の後半といった感じでしょうか?
とは言え後半もようやくUnitedと五分という印象しか残りませんでしたが。



前回の両者の対決は9月23日。
当時のLiverpoolはRodgers体制になって迎えたシーズン5戦目の試合でした。いろいろとエクスキューズが出来そうななか迎えた試合でしたが、Liverpoolのパフォーマンスは予想以上に良かったと記憶しています。
その頃から比べれば今のLiverpoolは大きく成長しており今回の試合ではそれを証明出来るのではないかと期待を持って見ていましたが、実際はUnitedの方がはるかに上手でLiverpool攻略をしっかりと施されて終わってしまいました。
 

前半はUnitedの積極的なプレスに中盤から下が完全にガタついてしまい、良い時のパス回しが全く出来なくなってしまいました。
とにかく寄せが速く、少しでもボールコントロールを誤ろうものならすぐにCarrickやCleverleyの餌食となっていました。
特にLiverpoolのオフェンススタート時に必ず経由すると言って良いAllenへのプレッシャーは厳しく、ボールを受けてもなかなか前を向かせてもらえませんでしたし、オフェンス時の要となる両SBのオーバーラップも全く鳴りを潜めてしまいました。


これに完全に浮き足立って我を見失ったLiverpool。
組織的な動きが出来なくなってしまい、AggerやAllenがボールを前に送ろうとしてもその受け手がおらず、パスの出しどころを探してしまう場面もよく見られましたネ。
このハイプレスによってLiverpoolの推進力は完全に失われ、Suarezまでボールが回ってもサポートがいない展開となってしまいUnitedゴールを脅かすことが全く出来ませんでした。


Liverpool としてはまず丁寧にパスを回してリズムを掴みたいところで、それが出来るHendersonの投入を僕は望んでいましたが、さすがのRodgersもUnited相手に前半からは動けず。その代わりと言うワケではないでしょうが、後半開始からLucasを外してSturridgeを入れた 4-4-1-1に移行しました。


この采配は上手く機能したと言って良かったと思います。

Sturridgeが前線に入り、Suarezが下がったところで前半よりもボールに触れるようになったことでUnitedはこれまでのようなハイプレスを掛けるのを躊躇うようになり、この試合の主戦場を少しUnited側に押し返すことが出来ました。
また、ハーフタイム中にRodgersの叱咤を受けて(?)腹を括ったのか、両SBが積極的に前に出るようになったことも良かったですネ。

54分にセットプレーから失点を喫したのは余計でしたが、ようやく試合らしくなったように感じました。


後半出場のSturridgeはデビュー戦に続く2試合連続ゴール!
キーパーがGerrardのシュートを弾いたところに嗅覚鋭く詰めてくれました。85分のシュートをふかした場面はガッカリでしたが、コンスタントに起用すればきちんとゴールを決めてくれそうな雰囲気は感じますネ。

ただ連携面などは時折良いプレーを見せてくれていましたが当然ながらまだまだ物足りません。
Boriniも含めてこれからどのようにそれを確立していくかは困難があるかも知れませんが期待値も高いですネ。



一方のディフェンスに関してはWelbeckの対応に苦労させられた印象が残りました。
いろいろなところに顔を出してボールを受けたり、スペースを作る彼を捕まえきることが出来ず翻弄されてしまいましたネ。
上手くマークの受渡しなどが出来ていればこうはならなかったと思いましたし、もう少し厳しくチェックすることが出来ればUnitedオフェンスの力を相当削ぐことが出来ていたのではないでしょうか?


失点はどちらも意識の持ち方で防げたように思いましたネ。失点する時はたいていそういうものなのでしょうが…。

まず1点目は前にボールを預けてバイタルエリアへの侵入を図る香川のマークをサボったGerrardが問題。
結局Downingがそのカバーをせざるを得ない状況を作り出し、ワイドに開いたEvraが完全フリーになってしまいました。
そしてEvraにはワンタッチから鋭いクロスを入れられ、中央では一瞬ファーに逃げると見せかけてインに入ったvan PersieがAggerを完全に振り切って半ばフリーの状態でネットを揺らしました。

この試合に限らずGerrardは自分のテリトリーを離れていくプレーなりボールに対して早々に見切りを付けてしまうことが多いと感じます。
もちろん最後まで追い掛けていては体力も失うでしょうし、攻撃に転じることが出来ませんからある程度は許容されて然るべきとも思いますが、そこからフィニッシュに繋がる場面も多くリスクが非常に高いですネ。
彼の後ろにボールホルダーを潰すまで追い回す獰猛な選手がいればまた違うのでしょうが、今のLiverpoolにそんな選手はいないことを考えればGerrardにもそれなりの守備負担はしてもらわなければなりません。守備を全くしていないと言うつもりはありませんが、相手に決定機を作られている時にGerrardが絡んでいることがよくあるように見えます。


そして2点目は、いろいろなところで問題が発生していました(汗)
Welbeck に対するファウルで与えたFKからファーに走り込んだEvraのヘッドで失点…得点者はボールが偶然頭をかすめたVidic…というシーンでしたが、この場面ではリス タートの直前にReinaがしきりに壁の修正をしているのが気になりました。その落ち着かない中でリスタートされてしまったためにReinaはEvraの前に飛び出すことが出来ず。まぁ余裕があったところで飛び出してパンチングしていたかどうかは分かりませんが、その芽は完全に失われていましたし、もしかするとEvraのヘッドに対する反応も少し鈍くなったかも知れません。
また、ファーサイドではAggerがWelbeckとVidicの両者のケアをせざるを得ない状況に陥って結果的にどっち付かずの対応となってしまい、さらに外側ではJohnsonが完全に出遅れてEvraをフリーにしてしまいました。
誰がどの選手に対して責任を持つのかハッキリしていないために決められてしまったように思いました。
リスタートされる直前までAggerがしきりに一番外のValenciaへのケアを呼び掛けていたのも気になりましたネ。


まぁUnitedにLiverpoolの穴を上手く突かれたと言ってしまえばそれまでなのですが、もしこの2つの場面を乗り越えていればLiverpoolにも勝ち目が出て来たかも知れません。



今シーズンはここまで4-3-3のDMF1枚で臨むことが多く、相手のハイプレスに苦しむ試合がありましたが、今回の4-4-1-1、Suarezのセカンドトップとしての起用は今後のLiverpoolの戦い方において明るい材料となるように思います。
相手との力関係や試合展開によって上手く使い分けることが出来れば良いですネ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Manchester United 2 - 1 Liverpool
13 Jan 2013, 13:30 Barclays Premier League(22)
--------------------------------------------------------------
David De Gea                       Pepe Reina
Rafael da Silva                    Glen Johnson
Rio Ferdinand                      Daniel Agger
Nemanja Vidic                      Martin Skrtel
Patrice Evra                       Andre Wisdom
Ashley Young                       Lucas Leiva
Michael Carrick                    Steven Gerrard
Tom Cleverley                      Joe Allen
Shinji Kagawa                      Raheem Sterling
Danny Welbeck                      Luis Suarez
Ribin van Persie                   Stewart Downing
--------------------------------------------------------------
SUBS:
Phil Jones                         Brad Jones
Antonio Valencia                   Jordan Henderson
Anderson                           Daniel Sturridge
Ryan Giggs                         Jamie Carragher
Chris Smalling                     Fabio Borini
Javier Hernandez                   Jonjo Shelvey
Ben Amos                           Jack Robinson
--------------------------------------------------------------
GOALS:
van Persie(19)                     Sturridge(57)
Vidic(54)
--------------------------------------------------------------
SUBSTITUTIONS:
Valencia(Young 46)                 Sturridge(Lucas 46)
Jones(Kagawa 77)                   Borini(Sterling 62)
Smalling(79)                       Henderson(Allen 80)
--------------------------------------------------------------
REFEREE:
Howard Webb
--------------------------------------------------------------
BOOKED:
Evra(73)                           Lucas(45)
                                   Skrtel(53)
                                   Johnson(76)
                                   Agger(93)
--------------------------------------------------------------
SENTOFF:
--------------------------------------------------------------
VENUE:
Old Trafford
--------------------------------------------------------------
MANAGERS:
Alex Ferguson                      Brendan Rodgers
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無題
失意の前半、希望の後半
言い得て妙です。まさにその通りでしたね。

一失点目はウィズダムの軽いデフェンスも気になりました。
エブラのセンターリングの球を怖がって、顔をそむけながら簡単にかわされてしまっていました。
二失点目はジョンソンです。
これも全く競り合っていない上に、一瞬でエブラをどフリーにしてしまっていましたね。

得点はできていますので、守備が頑張ってくれれば、今後負ける試合も減ってくるのではないかと思いました。
スアレスとスタリッジの連携は本当に良かったですね、今までダウノやスターリングは何やってたのって感じです。
次節は御得意様相手なので、あの2人の攻撃を先発から見たいです。
出し惜しみ出来る順位じゃないんだから、頼むよロジャース。(笑)


シャンク さん 2013/01/16(Wed)15:04:54 Edit
シャンクさん
コメントありがとうございます。

Wisdomの対応については僕も体を張ってもらいたかったと思いましたが、中に絞っていたためにEvraに寄せきれていませんでしたから仕方ないかなと思いましたよ。
ディフェンスについては記事の中で「意識の問題」と書きましたが、組織的な緩さもあると思うのでそこは良くしてもらいたいですネ。
Lucasファンとしてはあまり声高に騒ぎたくありませんが(笑)、彼が復帰してから失点が増えてます。周囲との連係はまだまだと思いますし、そもそも彼が1枚で底に入って守るのは無理があると僕は考えていますので、しばらく辛抱が必要かなと思いますネ。


Sturridgeについては僕的にはまだ「可能性を感じる」レベルですかネ。
彼がハマるか否かはチーム次第ですし、United戦の連係についても即興的な印象が抜けませんでした。
それ故に尚更今後が楽しみですが、あまり過度に期待を掛け過ぎないようにしたいなとは考えていますよ。

Norwich戦ではコンディションに問題が無ければSuarezとSturridgeは先発出場を果たすでしょう。
この先厳しい対戦相手が続くことを思えば一刻も早くSturridgeとの連係を高めたいはずで、Norwich戦はそのテストの場となるのではないでしょうか。
[ from Rush : 2013/01/16 21:48 ]
無題
気分が悪くなるくらいにやられた前半とロジャースの修正力を示して巻き返した後半って感じですね。

まだ力の差はあるだろうと思って最初から見ていましたが、ユナイテッドはサイドを中心ですが、ウェルベックを中心にそれぞれ流動的に動けていました。 本当はこちらがそれをやらなくてはいけなかったんですけどね。

スターリッジが入って流れが変わりましたが、スアレスがディフェンスラインとセントラルミッドフィルダーの間でボールを受けられたのが大きな要因だと思いますが、これまでも中盤の形を変えることで打破出来た試合もあったので、前半のうちにジェラードをトップ下の位置に上げれば早めに流れを変えられたかもしれませんね。

スターリッジが流れて引っ張ることで、スペースが出来ていたので、この形を続けられれば後半戦はなんとか形が出来てくるような光明が見えました。

今季はどの順位でフィニッシュ出来るかわかりませんが、信じて我慢ですね。 チームの補強戦略が消極的過ぎて、不満はありますが。。。
切腹フットボーラー さん 2013/01/16(Wed)15:47:27 Edit
切腹フットボーラーさん
コメントありがとうございます。

仰る通りUnitedの前半のプレーをLiverpoolにやってもらわなければなりませんでしたネ。
特にvan Persieに決められたシーンの中央突破からサイドに展開する流れは「コレだよコレ!」と言いたくなりました(苦笑)

ひょっとすると先手の取り合いに勝つことが出来ればLiverpoolの流れに持って行けたかも知れないとも思いましたが、結果的に自分たちのやりたいことを前半の間ずっと相手にやられてしまいましたネ。

そしてこの「前半の間ずっと」と言うのは大いに不満が残りますネ。
選手を入れ替えないまでも仰るようにポジションチェンジなどで苦境を打開してもらいたかったですが、目に見える変化はありませんでした。
あのUnitedの勢いに前半のうちに試合を決められていた可能性もあった試合でしたから、Liverpoolももっと積極的に動いてもらいたかったですネ。

それともハイプレスを敢えて受け続けることでLiverpoolの問題点を洗い出していたのかな?(汗)


SturridgeとSuarezをはじめとした周囲の選手の絡みは今後を期待させてくれました。
ただこれをチームの形として作り上げて行くのは一朝一夕では進まないでしょうし、今シーズンは「来シーズンへの可能性」を示してくれれば御の字かなと思います。
あと何分だったか忘れましたが、右サイドでフェイントを入れて超チャランポランなクロスを入れた場面があって「ああ、こういう選手なのネ」と少し落胆しました(苦笑)。彼もまだまだこれから成長が必要な選手なんですよネ。


補強はここに来て随分と静まりかえってしまいましたネ(汗)
何だかクローズ直前に1人若いのが入り、2人くらいローンで外に出してお終い的な臭いがプンプンしていますがどうなるでしょうネ。
まぁ1月の補強は難しそうですし、諦めるなら諦めるで仕方ないかなと僕は考えています。今シーズンに関しては!(苦笑)
[ from Rush : 2013/01/16 21:50 ]
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Liverpoolをさりげなく愛しています。
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