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20121029_vsEverton.jpg2点を先行し、後半ロスタイムには幻のゴールを決めたにも関わらず、どちらが優位だったかと言われればEvertonと答えざるを得ない試合でした。
ロスタイムのミスジャッジには腹が立ちましたし、そのミスジャッジをした線審が試合後にニヤけてたのが腹立たしさを極限まで増幅させましたが(苦笑)、その一方では1ポイント手に出来たことに安堵もしています。「勝てる試合を落とした」という気持ちはほとんどありません。ホント負けなくて良かったです。



試合は超の付くほどのハイテンションで幕開け。
ミッドウィークにどんな試合をしていようとこの試合には一切関係なく、お互いが相手を「叩き潰す」ことだけを考えた立ち上がりだったように思います。

激しい当たりと攻守の切り替えの早さ。
ダービーマッチに相応しい展開となり、非常にワクワクさせられる試合でしたネ。
 

ただ…毎回そうだったのかちょっと記憶が残っていませんが、今回の試合は少し嫌悪感を覚えたことも事実。
足で行うフットボールでありながら手が出る割合が多かったかなと…。

もちろん手を使って相手との距離を取ったりするのはフットボールの一部ではありますが、今回に関しては必要以上に互いの手が絡まったり、時に掴んだり引っ張ったりというのが多かったように思います。
フットボールの試合ではあったことは間違いないのですが、何となくそれ以外の要素も混ざっていたように感じてウンザリしてしまいました。
誰もが熱くなるMerseyside derbyだからこそ、選手たちにはもっとクリーンな戦いをしてもらいたいですネ。




まぁそれはそれとして(苦笑)実際の試合の中身の方ですが、前半は立ち上がりからなかなか良い印象を与えてくれましたネ。

もっと冷静にじっくりと行って欲しいという思いもありましたが、Merseyside derbyにおいてはファンがそれを許さないでしょう。
攻められたら攻め返すという攻撃マインドの強さを見せ、奪えばすぐさま相手ゴールに迫るという意識を示してくれたことは良かったです。

早い時間帯で2得点出来たのは、やはりテンポの早いプレーで相手DFに紛れを作ることが出来ていたことにあったのではないかと感じましたネ。

1点目は高い位置で相手にプレッシャーを掛けたことからEvertonのミスを誘いましたし、2点目はボールを手にしたSterlingがすぐさま前を向いてドリブルを開始したことで相手が後ろから追わざるを得ない状況(そしてファイルを誘った)を作ったことが功を奏したと感じました。


しかし全てが順調に思えたのも束の間、本当の勝負はそこから始まりました…。


前半20分にして2点先行という願ってもない結果を手にしたことで少しペースを抑えようとしたのか、Evertonに押し込まれるようになってしまいましたネ。

そのEvertonの攻勢を支えていたのは左サイドのMirallas。
ドリブルにキレがあり、ボールを持てばどんどんLiverpoolディフェンスに向かってチャレンジして来ました。なかなか良い選手…。
このMirallasのテクニックにWisdomをはじめとするDF陣は翻弄されっぱなし…。


2失点はちょっと勿体無かったですネ。
1つ目はJonesのパンチングミスが原因でしたし、2点目は一度サイドラインを割ったところから素早いリスタートでサイドを攻略され、FellainiやNaismithの動きをただ傍観しているだけとなってしまいました。


Liverpoolの優位は僅か15分で費えてしまい、追い付いたEvertonが勢いそのままに逆転を狙って来ました。



何とか前半を乗り切ったLiverpoolは大胆な戦術変更を行いましたネ。

後半開始からはSusoとSahinを下げてShelveyとCoatesを入れた3-5-2にシフト。これはJelavic、Fellaini、Distinと言った高さのある選手に対する対策でした。
またMirallas対策でDFに人数を掛ける意図もあったのかも知れません。…本人は前半のケガによって退いてしまいましたが。


この戦術変更の結果を僕は「失敗だった」と認識しています。

確かに前半は相手の高さにも苦しめられていました。しかしその対策として投入されたCoatesは問題を解決することが出来たのかというと決してそうではなく、相変わらず空中戦から決定的なシーンを作られていました。
Coatesのプレーを否定するつもりは全くありませんが、4バックでやっていた時と比べて劇的な変化が見られたか?と問われれば疑問符を付けざるを得ませんでしたネ。
また明らかに「3-5-2におけるサイドの守備」は経験不足を露呈しており、中高生でもやれそうなパス回しとフリーランであっさりサイドに穴を開けられてしまっていました。


そしてこの戦術変更を最も「失敗」と思わせたのはオフェンスにあります。
3バックにして両サイドバックのWisdomとEnriqueを高い位置に上げはしたものの、結局その裏のスペースをJelavicやFellainiに上手く使われてしまい両者が守備に忙殺される時間が続きました。
そこに加えてLiverpoolのオフェンスを沈黙させたのはBainesの存在だったと思います。

Evertonオフェンスにスパイスを加えた彼のアクションによってLiverpoolは前への推進力を完全に失い、前に残るSuarezやSterlingのコンビネーションやスピード、そしてセットプレーにしか活路を見い出せなくなってしまいました。
残り20分となったところでようやくHendersonを投入して状況を改善することは出来ましたが遅きに失した感は否めませんでしたネ。



後半開始というタイミングでの戦術変更はいろいろと解せないところがありました。

前半終了間際から足を引きずっていたMirallasの出否を見てからでも良かったと思いますし、Mirallasが離脱した状況にあっては4-3-3のま まで行ってもディフェンス面では3バックと比べても大した落差はなく、オフェンス面で自らのスタイルを放棄せずに効果的な戦いを見せることが出来たのでは ないかと思います。
そして3バックに変更するにしてもShelveyを同時に投入するのではなく、まずはHendersonを入れて、サイドのケアやリンクマンとしての前線と中盤以降の選手の繋ぎを任せた方が良い結果が得られたのではないかと思いますネ。


結果的に幻のゴールを含む1ポイントを手にしてGoodisonを去ることが出来たのですから良かったとも言えますが、僕の目にはリスクバランスを大きく欠いたギャンブルに興じていたようにしか思えませんでした。

もちろん当事者であるRodgersには僕などには到底及びも付かない考えがあったのだと思いますが、これまで見て来たRodgersらしくないやり方に、驚きと僅かな失望を感じた試合となってしまいました。


そしてこの試合は90分を通してEvertonとの力量差を感じた試合でもありましたネ。

ビッグクラブに選手を取られたり、大型補強が出来ないなど苦労しているチームではありますが、今年で就任10年目となったMoyesのもとで地力を付けて来たチームです。
2-0になっても動揺せず攻勢に出ることが出来たのは、長年に渡ってチームに植え付けて来たスピリットやコアのようなものがあるからだろうと感じます。劣勢に立たされても自分たちの強みを活かして冷静に戦えるというのは本当に素晴らしいことです。
逆にLiverpoolは2点リードしている状況でも相手を上手くいなすことが出来ず、1点失ってからは冷静さを欠いてしまっていたように見えました。

これはチーム強化を蔑にして来たLiverpoolが負うべきツケであり、このツケを清算するだけの期間をRodgersに与えなければならないと感じましたネ。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Everton 2 - 2 Liverpool
28 Oct 2012, 13:30 Barclays Premier League(9)
-------------------------------------------------------------------
Tim Howard                         Brad Jones
Seamus Coleman                     Andre Wisdom
Phil Jagielka                      Martin Skrtel
Sylvain Distin                     Daniel Agger
Leighton Baines                    Jose Enrique
Steven Naismith                    Joe Allen
Leon Osman                         Steven Gerrard
Phil Neville                       Nuri Sahin
Kevin Mirallas                     Raheem Sterling
Marouane Fellaini                  Luis Suarez
Nikica Jelavic                     Suso
-------------------------------------------------------------------
SUBS:
Jan Mucha                          Oussama Assaidi
Tony Hibbert                       Jordan Henderson
John Heitinga                      Sebastian Coates
Bryan Oviedo                       Stewart Downing
Thomas Hitzlsperger                Jamie Carragher
Magaye Gueye                       Pepe Reina
Apostolos Vellios                  Jonjo Shelvey
-------------------------------------------------------------------
GOALS:
Osman(22)                          Baines(14 OG)
Naismith(35)                       Suarez(20)
-------------------------------------------------------------------
SUBSTITUTIONS:
Coates(Sahin 46)                   Gueye(Miralas 46)
Shelvey(Suso 46)                   Oviedo(Naismith 85)
Henderson(Wisdom 70)
-------------------------------------------------------------------
REFEREE:
Andre Marriner
-------------------------------------------------------------------
BOOKED:
Osman(20)                          Sterling(29)
Neville(45+2)                      Agger(68)
Jagielka(57)                       Suarez(71)
Coleman(86)
-------------------------------------------------------------------
SENTOFF:
-------------------------------------------------------------------
VENUE:
Goodison Park
-------------------------------------------------------------------
MANAGERS:
David Moyes                        Brendan Rodgers
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無題
効率良く得点出来ていただけに、押し込めると思ったんですが、チームとしての出来として、まだまだだったというのが確認出来たような試合でした。

ミスジャッジは何かFAとして対策しないといけないレベルな気がしますが、しないんでしょうね、FAだから。。。

それにしてもフェライーニのボディバランスはどうなっているんでしょう?あの体の強さは異常なレベルな気がしますよ(苦笑) あとはエヴァートン加入前にミララスをリヴァプールに欲しいと思っていた自分としては悔しい思いをさせられました。

次はキャピタルワンでラウドルップスワンズとの戦いですね! 彼等も非常に良いフットボールをしているので、若手主体にしつつも戦術、技術、気持ちの面で負けない戦いをしてほしいです!
切腹フットボーラー さん 2012/10/30(Tue)08:05:45 Edit
Re:無題
コメントありがとうございます。

前半で2点取ってこのまま行けるかと思いましたが、守備に綻びが出てしまいましたネ。
Mirallasのテクニックに翻弄されましたし、Fellainiの巧さにしてやられた感があります。
実は数年前までのFellainiに対しては「ただのデカイやつ」程度の印象しか無かったのですが、今回の対戦でそれは完全に覆りました。

審判については…ああいうプレミアムが付くからこそPremier Leagueなんだと納得することにしていますよ(笑)
こんなショボいレフェリングをするリーグがフットボールの母国と言われる国ののトップリーグに君臨しているなんてホント笑うしかありませんネ。

これまでも何度も誤審があって議論も繰り返されて来ましたが、FAは抜本的な改革をしないまま今に至っています。ということは変える気が無いんだなと…(汗)

Football AssociationというよりはFootball Anarchistと呼び替えた方が良い気がしますネ。


Swansea戦は非常に楽しみですが、ReinaとJohnsonの欠場が決定したようですネ。
サイドバックの攻撃参加がEverton戦では鈍かったと思いますので、その辺りは少し心配です。
[ from Rush : 2012/10/31 07:36 ]
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