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20121118_vsWigan.jpg振り返ってみるとクリーンシートを達成しながらの完勝劇は8月上旬のGomel戦以来とのこと。久々にスッキリした結果をもたらしてくれました。
Wiganについてはここのところ苦しい戦いを強いられていたので少し心配していましたが、今回は全く違った気分で見ることが出来ましたネ。



今日は4-3-3のフォーメーションに戻して来ましたが、前線の選手は入れ替え。
ここのところ明確なインパクトを残せていなかったSahinを外してSusoをセンターに入れ、右ウィングにSterling、そして左ウィングにはChelsea戦の後半に好印象を与えたEnriqueを起用しました。


前半は試合を薄目を開けて見ているとLiverpoolが優勢に見えましたが、実際のところそれほど大きな差は感じませんでしたネ。
 

相手陣内にボールを持ち込む時間は比較的多かったですが、その中で見る者を唸らせるようなチャンスを作ったのは1、2度くらいでしたでしょうか?
この辺りはいつも通りの課題ですが、相手がゴール前で人数を掛けて守っている中をどう切り崩して行くのかというアイデアが足りません。Enriqueと Johnsonのコンビネーションで何度か突っ掛けて行きましたが、相手を揺さぶって空けた穴を突くというよりも強引に突破を計ろうとしている印象があり、結果も伴いませんでした。

その一方でWiganのパスワークに走り回らされる場面も目立ちました。
ただWiganもフィニッシュワークについては雑&表面的でしかなく脅威を感じるような場面は皆無でしたネ。Liverpoolとしては楽に守らせてもらった感があります。


しかし中盤の攻防ではお互いボールを持てば敵陣まで持ち込む一進一退の状態が続き、Liverpoolとしてはイマイチ流れを掴み切れない印象。
それに見切りを付けたRodgersの動きは早く、Susoを下げてHendersonをピッチに送り出しました。

前半36分という非常に早い時間帯での交代でしたが、試合後にRodgersが語っていたように、Susoをトップ下に置いた三角形からGerrardを上に上げた逆三角形にしてより攻撃的な布陣にシフトしたいという狙いがあったとのこと。その中で守備面を考慮した場合に、より攻撃的な役割を担って来た Susoを置いておくよりも体力的・技術的な面で攻守両方のバランスが取れるHendersonを投入した方が良いと判断したのでしょう。

Suso自身のパフォーマンスは良かったと思いますがオフェンスにやはりもう1枚足りない印象はありましたし、それをカバーするためには良い判断だったと思います。こういう見切りの早さは好きですネ。


そしてその交代が見事に当たりました。
Hendersonに与えられた役割は攻守両面でバランスを取りながらも積極的にオフェンスに加担していくことだったはずで、しっかりとその役割をこなしてくれたと感じます。
Suarezにより近い位置でパスを受けては捌き、チャンスを作ってくれましたネ。
抑えの効いた素晴らしいミドルも放ちましたがこれは枠を捉えきれず。こういう場面で決められると評価も一気に上がるんでしょうけど…(苦笑)

守備面においてもこの戦術変更は大きかったと思います。涼しげな表情でボールを回していた相手DMFにプレッシャーを掛けることがこの試合の肝でしたし、労を惜しまず相手をチェイスしてくれたHendersonの存在は大きかったです。少し突っ込み過ぎのように感じる場面もありましたが、Rodgersに指示を受けてやっていたことでしょうし今日は本当に良かったと感じました。

彼のパフォーマンスがチームに一石を投じたことは間違いありませんし、後はRodgersの目にどう映っていたか…。
「うむ、またオプションが増えたわ」程度でなければ良いですが(汗)


ただ小言を言うようでホント申し訳ないのですが、この先発メンバーではああいう序盤戦になるのも想像出来そうな気もしました。スタートから前目でプレスを掛けられる布陣で行く決断が出来ていれば良かったと思います。
そうすればカードを余計に切る必要が無くなりますしネ。
Rodgersの問題修正能力は非常に素晴らしいのですが、もしかして問題察知能力がイマイチだったりして…(汗)



そして今日一番のインパクトを与えてくれたのは、中盤を制圧したHendersonでも無く、2ゴールで得点王争い単独トップに立ったSuarezでも無く、左ウィングに入ったEnriqueでしょう。
スピードがある選手でもないのでどうかという疑問はあったのですが、それとは無縁の世界でChelsea戦に続くハイパフォーマンスを見せてくれました。テクニックがあるのでボールが収まりますし、溜めも利いて攻撃の起点になるんですよネ。彼がボールをキープしている間に中央を押し上げることが出来ますし、 Johnsonのオーバーラップを誘発出来ていました。
特にJohnsonとの絡みは魅力的でしたネ。

そしてサイドを主戦場とするだけでなくカットインしてSuarezの2点目をアシストしたり、Suarezがサイドに流れて出来たスペースを詰めて自ら初ゴールを決めるなど中央への意識も高かったと思います。
Hendersonの投入で前線に厚みを増してからは、ホントEnriqueの「やりたい放題」と言った感じでした。

守備面においてもよくやってくれていましたし、左サイドからシュートに持って行かれる場面はほとんど無かったように思います。

新たな左ウィンガー候補の誕生を嬉しく思いますが、本職のDowningがベンチ入りすらしていなかったのは少し残念だったりもします。


しかしEnriqueの覚醒ぶりは何でしょうネ?
こんなことが以前にもあったなぁと記憶を辿ってみると頭に浮かんできたのは、2008-09シーズンのReal Madrid戦、United戦の2連戦で試合終盤に交代出場して連続ゴールを奪ったDossenaちゃんでした(苦笑)
「繋がるのはスキンヘッドだけだろ」と言われそうですが、恐らくゴールを決めた後にSuarezにいじられてたあたりもそう思わせたのかも知れません(笑)

ただくれぐれもEnriqueには彼のように「ファンはまだReal Enriqueの姿を見ていない」なんて恥ずかしいセリフを言わなくて済むよう、コンスタントな活躍を見せてもらいたいですネ!



次はミッドウィークのYoung Boys戦を挟んで、敵地でのSwansea戦。
カップ戦ではホームで完敗を喫した相手であり、質の差をまざまざと見せられた記憶が残っています。

今回は主力を起用してリベンジしたいところですが、正直その差はまだ埋められていないように思います。

Wigan戦は3-0で勝利することが出来ましたが、選手のオフザボールの動きはまだまだの印象。
付け焼刃で出来るモノではありませんが、試合や日々の練習を通してそのキッカケをどんどん掴んで行ってもらいたいですネ。



関連記事:まだファンは"Real Dossena"を見ていない

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Liverpool 3 - 0 Wigan Athletic
17 Nov 2012, 15:00 Barclays Premier League(12)
--------------------------------------------------------------
Pepe Reina                         Ali Al Habsi
Andre Wisdom                       Ivan Ramis
Martin Skrtel                      Gary Caldwell
Daniel Agger                       Maynor Figueroa
Glen Jonson                        Emmerson Boyce
Joe Allen                          Ben Watson
Steven Gerrard                     James McCarthy
Suso                               Jean Beausejour
Raheem Sterling                    Shaun Maloney
Luis Suarez                        Franco Di Santo
Jose Enrique                       Arouna Kone
--------------------------------------------------------------
SUBS:
Brad Jones                         David Jones
Nuri Sahin                         Mike Pollitt
Joe Cole                           Jordi Gomez
Jordan Henderson                   Callum McManaman
Sebastian Coates                   Mauro Boselli
Jamie Carragher                    Ronnie Stam
Jonjo Shelvey                      Ryo Miyaichi
--------------------------------------------------------------
GOALS:
Suarez(47)
Suarez(58)
Enrique(65)
--------------------------------------------------------------
SUBSTITUTIONS:
Henderson(Suso 36)                 Jones(Watson 32)
Carragher(Agger 82)                Gomez(Caldwell 69)
Shelvey(Suarez 87)                 MIyaichi(Di Santo 69)
--------------------------------------------------------------
REFEREE:
Kevin Friend
--------------------------------------------------------------
BOOKED:
                                   Figueroa(39)
                                   Di Santo(66)
                                   Caldwell(66)
--------------------------------------------------------------
SENTOFF:
--------------------------------------------------------------
VENUE:
Anfield
--------------------------------------------------------------
MANAGERS:
Brendan Rodgers                    Roberto Martinez
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COMMENT
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無題
よくやってくれました。
シーズンの始まりはどうなるんだって感じでしたが、最近は少しは結果が出始めたでしょうか。
エンリケは復帰したばかりの時はSBの補強も必要か!?と頭を抱えましたが、かなり良いですね。チェルシー戦、ウィガン戦と二試合連続MOMですし。
エンリケとルーカスの復帰で守備面は向上して欲しいですね。
あとはヘンダーソンがもっと使われると嬉しい。シャヒンより使える気がしますがどうですかね。
それにヘンダーソンは同い年なんで頑張って欲しいです(笑)
ドッセーナ。懐かしいですね。
当時は頻繁にブログ更新してたんですね(笑)
今はラッシュさんも忙しいそうですがひっそり楽しんでます。
僕なんか、今更になって仕事辞めて大学進学を目指そうなんてもんだから勘当されそうになったり、勉強忙しかったりと、心休まる時がなかなかないのでLiverpoolには頑張って欲しい(切実)
レアルマドリーに4-0で勝ったり、バルサに勝ったりしたのが遠い昔のようです(笑)
その頃はLiverpoolに興味なかったけど(笑)
生でCLにでてるジェラードがみたいもんです。
悪即斬 さん 2012/11/19(Mon)14:26:38 Edit
悪即斬さん
コメントありがとうございます。

そうなんです。
過去はこんなマッチレポだけのブログでは無かったのですが、最近はちょっと手が回りません。12月の過密日程に今から戦々恐々としております(汗)

今となっては当時どんだけヒマしてたのかと不思議で仕方がありませんよ。
またあの当時に戻したいとは思っていますがいつになることやら…。


Liverpoolについては正直まだまだかなぁと言う印象です。
まぁハナから短期でチームが出来るとは思ってもいないので焦りもありませんし、その中で結果を拾ってくれていることは良い事なのでしょうが、最近「Tiki-taka離れ」しているように見えるのが残念だなと…。
恐らく大半のファンは辛抱強く待ってくれることと思いますが、あまり遠回りばかりしているとジワジワと不満が出て来るのではないかなと危惧しています。

HendersonについてはRodgersのスタイルの実現に最も相応しい選手であると信じてやみませんが、何がいけないんでしょうネ?
サラリーでしょうか?(汗)
中盤でバランスを取れる選手だと思いますし、チームの心臓として活躍出来ると思うんですけどネ。
Lucasがいない状況ではSahinよりもHendersonの方が良いと思いますし、Lucasが戻って来たら今度はAllenとポジションを争ってもらいたいなと思っています。
そういうチーム内での争いもなかなか面白いと思うのですが…。


確かにGerrardがChampions Leagueに出場する姿も見たいですよネ!
ただ僕はもう一歩踏み込んだことを考えていて、またCWCで生Gerrardを見たいなと…そんな日が早く来ることを妄想しています(笑)


悪即斬さんも身辺穏やかでないようですネ(苦笑)
でも人生はチャレンジしてこそ価値があるってもんですよネ!
志を失わなければ何事も成すことが出来ると思いますし、その間ちょっと周りには迷惑かけてしまうかも知れませんが、男子たるものやはり最後まで我が道をゆく気概が無いといけません。
…なんてことを親に言ったらホントに勘当されてしまいそうですが(爆)、陰ながら応援してますよ。
[ from Rush : 2012/11/20 06:02 ]
無題
言いたいことはrushさんが大体おっしゃってくれています。やはり試合見ていれば同じ感想になりますね。
やはり気になるのはロジャースの戦術。ここ何戦か、先発を修正して功を奏しているようですが、逆をかえすと未だにチームが出来ていないのかなと。
個人の力で得点を上げた感が強く、ホームで先制、駄目押しと上手くいきましたが、チームとしてウィガンとはそんなに差がなかっと。
今後は日程もタイトになり、主力選手のコンディションも気になりますので、今節の大勝に油断せず、次節のアウェイ戦に挑んで欲しいです
シャンク さん 2012/11/19(Mon)15:17:48 Edit
シャンクさん
コメントありがとうございます。

いま僕が一番覗いてみたいのがRodgersの脳内なんですよネ。
フォーメーションや選手などココ数戦のRodgersは、あれこれと弄っては試合中の修正を繰り返していて、明らかに試行錯誤しているように見えます。

苦しい台所事情で仕方がない面もあるのでしょうけれど、こういう時こそどっしり構えてもらいたいというのが僕の思いです。
Rodgersってそういう監督だと勝手に思っていたので、現状に少し驚いているんですよネ(苦笑)
彼が何を考え、どういうプランを持って試合に臨んでいるのか。その先にRodgersスタイルの完成形がしっかりと描かれているのであれば良いのですが…。

今のRodgersのやり方は良く言えば「柔軟」と言うことなんでしょうが、悪く言えば「軟弱」とも取れなくはありません。
この積み重ねがどういう結末を迎えるかによってその評価は変わるのでしょう。
「ファンならもっと素直に喜べよ」とも思いますが、現時点では彼の決断を盲信することは出来ませんネ。
まぁあまり悲観的に考えるのも良くありませんが、これからも冷静かつ公平に見て行かなければならないと気を引き締めていますよ(笑)


得点については戦術に個人の力が結び付いてこそ生まれるのだろうと思います。
そういう意味では、僕は今回の3ゴール自体には満足していますよ。
1点目はSterlingの動きにSuarezが、2点目はEnriqueの動きにSuarezが、そして3点目はSuarezの動きにEnriqueがしっかり反応していた結果生まれた得点ですから。
どれも良かったと思います。

ただWatsonの不運な負傷離脱の影響もLiverpoolにとっては有利に働いた可能性はありますし、Hendersonが投入されるまでの時間帯を考えれば、いくら結果的には快勝とは言え楽観することは出来ませんよネ。
[ from Rush : 2012/11/20 06:10 ]
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HN: ian rush
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趣味: Liverpool
自己紹介:
Liverpoolをさりげなく愛しています。
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