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20120212_vsManchesterUnited.jpg攻守ともにチグハグな試合でした。

恐らくは引いてカウンターを狙うことを主眼に置いていたのだと思います。恐らくは。

しかし「しっかり守って相手の喉笛を狙う」というのがカウンターだと思いますが全くそんな鋭さは無く、ただ押し込まれれば何とか守り、攻撃に移れば選手が同じベクトルに向かないままとりあえず「何かをしよう」程度のことしか出来ませんでしたネ。

90分を通した感想は「…で、何がしたかったの?」ということでした。
 

今シーズンここまでディフェンスに関しては良い印象を与え続けていました。
「得点力不足」と言われる中この順位で居続けられていたのは、これまでの守備陣の頑張りによるところが大きかったのですが、今日はどこかフワフワした印象でしたネ。

まずWelbeck辺りの単独ドリブルを止められずズルズル後退するばかりでしたし、バイタルエリアに入って来るボールに対してプレッシャーがほとんど掛 からず、特にSpearingの左脇のスペースはValenciaやRafael、Rooneyに使われまくっていました。
本来そこをカバーすべきはGerrardなりHendersonだったのでしょうが、この2人からは守備の的確さ・厳しさというものが全く感じられませんでした。
「しっかり守る」というカウンターの前提は崩れ去っていましたネ。

Spearingとしては辛いところ。左は自由に使われるわ、右もGiggsが入って来るわで大忙し。一生懸命汗を掻いてくれてはいましたが、彼自身も中途半端な守備にならざるを得なかったというところでしょう。


前半は何とか無失点で切り抜けましたが、これはLiverpoolの頑張りというよりもUnitedが要となるところでパスミスをしてくれていたからと考えるのが正しかいでしょうネ。実際Unitedが決定機を迎えられたかというとそうでもありませんでした。唯一あったのはバイタル付近で3、4人くらいで ワンタッチのパスを繋がれ、最後はGiggsのクロスからScholesのフリーでのヘディングシュートの場面くらい。


しかし後半が始まるとそれまでの誤魔化しは効かなくなりました。
後半開始2分でコーナーからRooneyのボレー。それをアシストしたのはHendersonでした。まぁしょうがないですけどネ。Rooneyに対応し ていたのはJohnsonでしたが、ボールが落ちて来た時にはRooneyに前に入られてしまっていました。ボールが落ちて来る前からもう少し厳しく行け ていれば良かったですけどネ…まぁ無理か。

そして2点目はその3分後。
EnriqueとSpearingのボール回しにプレッシャーを掛けられてボールを奪われ、RooneyがReinaの股間を抜くシュート。
ボールを奪われたのはSpearingでしたが、あの状況でボールをクリアせずにすぐ隣の彼にパスを出したEnriqueにも問題はあり。普段からボールを簡単には蹴り出さないEnriqueですが、そこが裏目に出たとも言えるかもしれませんネ。


一方のオフェンスの方は序盤こそJohnsonのカットインからのシュートが2本ほどありましたが、時間が経つにつれゴールマウスはどんどん遠のいて行った印象です。
Unitedとの試合では中盤での潰し合いが激しい試合になりがちですが、今日のLiverpoolはUnitedのプレッシャーに対してあまりに非力で、それを潜り抜けることがなかなか出来ませんでした。

Suarezが前線で走り回り、ボールを受けては何とかゴールを目指そうとしていましたが、そもそもその回数が少なかったですし周りの選手がSuarezの動きに呼応出来ていませんでしたネ。Suarezの1人よがりと言われてもおかしく無いようなオフェンスでした。
しかしこれは彼の責任ではなく、チーム全体としてどういう意図を持って相手を崩すのかが明確にならないからに他なりません。例えばSuarezを利用するのであれば、Suarezにボールを預けてからどうやってゴールを目指すのかを考えて行かなければなりません。

また最終ラインからの押し上げもどこに出せば良いのかと迷ったのかボールを持ち直したり方向転換するような場面が何度か見られ、全くスムーズに前線にボールを運べていませんでした。


そしてCarrollとBellamyの投入で何をしたかったのか、これも非常に曖昧でしたネ。
2人の投入はこれまでのオフェンスの方法に大きな変化をもたらすためであったと思うのですが、Bellamyのスピードを活かすでもCarrollの高さを活かすでもなく似たようなプレーを続けているようにしか見えませんでした。

80分にセットプレーからSuarezが詰めて何とか1点を返しましたが、そこから同点、逆転のイメージは沸きませんでしたネ。



最後に。
今回はEvraとSuarezが握手をするのか否かが注目された試合でもありました。
結局はお互い握手を交わすことなく、それがその後の騒動に繋がって行った気がします。

実際の場面はSuarezが一方的に握手を拒否したように言われていますが、ビデオで繰り返し確認するとEvraも手は出していたものの積極的に握手する意図は持っていなかったように窺えます。
「Suarezが握って来るなら握り返そうか」という態度のように見えました。
一方のSuarezも手は出してはいたものの積極的にEvraの手を握ろうとしたのではなく、ただEvraの前を手が通っただけ。

2人ともあからさまに拒否をしたようには見えませんでしたが、互いが互いの出方次第で自分の態度を決めようとしていたのが伝わってくる場面でした。
実際の当人たちの心境がどうだったのかは分かりませんが、握手に対して双方とも消極的だったことは事実。
「Evraは被害者だ」という意見もあるかも知れませんが、Evraにしてもこの試合の意味を考えれば、わだかまりを捨てて積極的に握手に応じることが素晴らしい事であることを知っていて欲しかったと感じます。

ここで互いが率先して握手をする器量を見せてくれればこれまでのことがそこで全て清算され、新たな一歩を踏み出せたと思うのですが…。
2人の子供じみた行動がフットボールを台無しにしてしまいました。本当に残念でしたネ。

この件に関してSuarezから謝罪のコメントが公式サイトを通じて出されていますが、前回の謝罪から今回の行動を考えれば完全に信頼することは正直出来ません。
今日の試合での行動を見て、僕は「あぁSuarezはずっとここでプレーを続けたいとは思っていないんだな」と感じましたからネ。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Manchester United 2 - 1 Liverpool
11 Feb 2012, 12:45 Barclays Premier League(25)
-------------------------------------------------------------------
David De Gea                       Pepe Reina
Rafael da Silva                    Glen Johnson
Rio Ferdinand                      Martin Skrtel
Jonny Evans                        Daniel Agger
Patrice Evra                       Jose Enrique
Antonio Valencia                   Jay Spearing
Michael Carrick                    Jordan Henderson
Paul Scholes                       Dirk Kuyt
Ryan Giggs                         Steven Gerrard
Wayne Rooney                       Stewart Downing
Danny Welbeck                      Luis Suarez
-------------------------------------------------------------------
SUBS:
Dimitar Berbatov                   Andy Carroll
Ji-Sung Park                       Jamie Carragher
Javier Hernandez                   Charlie Adam
Fabio da Silva                     Alexander Doni
Tom Cleverley                      Jonjo Shelvey
Ben Amos                           Martin Kelly
Paul Pogba                         Craig Bellamy
-------------------------------------------------------------------
GOALS:
Rooney(47)                         Suarez(80)
Rooney(50)
-------------------------------------------------------------------
SUBSTITUTIONS:
                                   Carroll(Spearing 61)
                                   B3ellamy(Downing 61)
                                   Adam(Kuyt 75)
-------------------------------------------------------------------
REFEREE:
Phil Dowd
-------------------------------------------------------------------
BOOKED:
Carrick(80)                        Downing(44)
-------------------------------------------------------------------
SENTOFF:
-------------------------------------------------------------------
VENUE:
Old Trafford
-------------------------------------------------------------------
MANAGERS:
Alex Ferguson                      Kenny Dalglish
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COMMENT
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コメント
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無題
試合については毎度お馴染みになってしまっている迷走状態になってましたね。 1トップのスアレスにボールがなかなか収まらないし、収まっても明確なプランがないからチームとして連動したプレーが出来ないというのが連続しただけでした。
決まりごとが無さすぎて、あれではチームで崩すことは出来ませんよね。

またダウニング、ヘンダーソンには期待しているんですが、やっぱり鋭いプレーはなく無難なプレーに終始するばかりでしたね。
ダウニングにはクロスだけではなくドリブルで突っ掛けていってほしいし、ヘンダーソンには捌くプレーだけではなく、スペースに走り込んだり、ダイナミックなプレーを望んでるんですけどね。

スアレスの件は、スアレスにのみ罰則が与えられた判決に納得出来ていないのは理解出来ますが、今回の件はこれまで支えてくれたクラブ、チームメイト、スタッフ、サポーターと多くの人達に影響を与えてしまったことに深く反省してほしいですね。 勝利に貪欲で負けず嫌いの彼らしいとは思いましたが。。。

スアレスは前にバルサでプレーをしたいと言ったことがあったので、レッズでのプレーはそんなに長くないと個人的には思っています。 イングランドに居づらいと思うのであれば、来シーズンというのもありえると思っています。

切腹フットボーラー さん 2012/02/13(Mon)08:27:12 Edit
切腹フットボーラーさん
コメントありがとうございます。

オフェンスについては毎度同じことを書き続けるのに完全に飽きましたネ(苦笑)
今回も指の動きの重いこと重いこと…。

ここまで同じ失敗を繰り返し、改善される雰囲気すら見えない状況を見せられると、「もしかすると僕が全く見当違いの批評をしているのか?」と思えて来ます。


その上にSuarezのあの態度ですから…。
あんな振る舞いをして、これからどうやってこのチームに残ってクラブやスタッフ、選手、サポーター、そしてPremier Leagueを見に来る観客から信頼を勝ち取って行くのかと…。
中指事件もそうでしたが、自分が置かれている状況を瞬間的に忘れてしまうほどの「抑え切れない感情の起伏の激しさ」を彼は持っているのでしょうネ。

もっと賢くならなければこの世界では生きて行けないでしょう。
逆に賢さを身に付けたSuarezは物凄い選手になるようにも思いますけどネ。

しかしこれが10代の選手ならまだ「若気の至り」で済まされるのでしょうが、もう25歳のパパですからネ(汗)


確かに「Barcelonaに行きたい」という話がありましたネ。
元々ここで現役引退するようなタイプではないとは思っていましたが、United戦での態度を見て僕も「今季終了後の放出はあるかも知れない」と感じました。
しかもトランスファーリクエストとか…(汗)
[ from Rush : 2012/02/13 16:09 ]
無題
私はまず先発の人選から疑問を感じました。この一番にヘンドとダウノ、どちらもここまでイマイチいやイマニ位の状態。いくらアダムの守備がおろそかと言っても、代わりにヘンドはナイ!と感じました。ベラミー、アダムで行って欲しかったです。
攻撃も本当に何がしたいのかハッキリしませんね。もうリーグも終盤近いのに、戦術が出来ていないのはベンチに問題ありですよね。
とにかくジェラードがボールを持っても4-2-4になって前はマークで消され、横も人がおらずオロオロするばめんが多かったです。
優勝争いをしているチームのいい噛ませ犬になってしまい、悔しいです。
中途半端な人物は嫌ですが、来年もケニーでいくんですかねえー。
シャンク さん 2012/02/13(Mon)11:06:32 Edit
Re:無題
コメントありがとうございます。

「イマサン」と言われなくて良かったです(爆)

恐らくは守備面を考慮してのことだったのでしょうが、Adamを先発から外したのは僕も残念に思いましたネ。
出場選手の選択だけは当人のコンディションだとか、戦術面だとか見ている側ではその意図を掴めないものですから監督の決定を受け入れるしかないんですけどネ…。

ですが実際に試合では中盤でボールを回せずに、仰る通りオロオロしているような場面も多かったですし、ここでAdamのような選手がいれば少しは流れを変えることが出来たかもしれないなと感じます。


そして監督についてですが、とりあえず来シーズンはDalglishじゃないでしょうか?
Liverpoolにとって他の監督とはちょっと違う特別な存在ですし、今シーズン終了後にバッサリ切り捨てた時のサポーターの反応は予想が付きません。
今見る限りは擁護派ばかりではないことは明らかですが、例え擁護派でなくても、いざ「切る」となった時はまた違う感情を持つ人も多いのではないかと思います。
せめてもう1年と個人的には思いますネ。

もし来シーズン新監督で迎える決断をオーナーがするのであれば、彼らが「勝利のために非情なオーナー」ということを知らしめることになるでしょうし、新シーズンは彼らも絶対に成功を収めなければならなくなるでしょう。

果たしてそのリスクを負うことがオーナーたちに出来るかどうか…。
難しい選択だと思いますネ。
[ from Rush : 2012/02/13 16:12 ]
無題
エブラが卑怯でずるがしこい選手なのはスアレスもわかっていたはずです。

だから、握手すべきだった。エブラに拒否されたとしても握手する努力はすべきだったと思います

僕はエブラは嫌いですし、彼がスアレスにろくでもないことを言ったのは間違いない。でも本当に許せないのならエブラのように公言すればよかったと思います

エブラのろくでもない挑発に乗らないと決めて、8試合の出場停止を受け入れたのはスアレスです。だから、今回もしてほしかったのに

でも、エブラは本当に終わってますね。最後のあの行為はマジで殺してやろうかと思いました。彼が黒人でなかったらただのカスやろうだと見られていたでしょうね。自分が黒人であることを利用してるようにしか思えない。

汚い言葉申し訳ありません。全面的にとはいかないですが、スアレスを支えてあげようという気持ちは変わりません。
ジェラード炎 さん 2012/02/13(Mon)22:41:18 Edit
ジェラード炎さん
コメントありがとうございます。

Evraについては僕は何の感情もありません。
そもそもUnitedの選手ですしネ。それにアチラはアチラでやるべきことをやるでしょうし。

握手については僕もSuarezには何としてもして欲しかったと思いますネ。
ただ2人とも握手を拒否しようとしていたのではなく、消極的なアクションをとってしまっただけというのが僕の見方です。
本当に拒否するつもりであれば、間違って相手に手を握られてしまうことすら避けたかったでしょうから手は完全に下げるのが普通かと。Ferdinandのように。


今回の件を受けて、昨年の10月15日以来続いた重い重い人種差別問題が最後はあんな低次元な振る舞いに終わってしまったことが残念でなりません。
Suarezに関しては公式HPに出された人種差別発言に対する謝罪、そして8試合の出場停止は果たして彼の中でどんな意味があったのか。

握手をしなかったことであの謝罪が無になってしまったと感じますし、8試合出場停止も単なるバカンスでしかなかったのかと思えてしまいます。
本当に愚かな振る舞いでした。


Suarezに対してどういう形でサポートをしていくか。
僕はここで前から述べて来たつもりですが、盲目的に彼を支えることは危険だと思っています。

間違ったことをしたのなら、それに対しては例え赤いシャツを着る者であったとしても正しい対応を求めます。
ただ受けるべきでない批判や罵倒があるのであれば、そこは精一杯サポートしてあげなければならないと感じますネ。
[ from Rush : 2012/02/14 08:05 ]
無題
久しぶりにコメントさせて頂きます。
まずメンバーを見て、キャロルが出ていないことに正直腹が立ちました。
なぜケニーは前々節、前節と調子のよかったキャロルを使わずに、出場停止明けのスアレスを出したのでしょうか。
それに、スアレスを出して明確なプランがあるのかと思ったら、そんなプランなどまったくなし。
さすがに失望しました。
これでは、キャロルのモチベーションも下がるだけですし、チームとしてもキャロルを使って良い展開が垣間見えるようになってきたというのに、これでは何の意味もありません。
スアレスが復帰したとはいえ、
スアレスの個人技に頼ってしまってはいうまでもないですが、チームが向上しません。
スアレスとキャロルが連携を深めて、少しずつでも得点力不足を解消してほしいなと思います。
スピアロ さん 2012/02/14(Tue)00:09:45 Edit
スピアロさん
コメントありがとうございます。

Carrollを先発させなかったのはDalglishのゲームプランにあったのだろうと思います。
恐らく彼は守りを固めてそこからカウンターという考えだったのでしょうが、ボールキープ力、裏に抜けるスピードという点でSuarezの方がこのプランに向いていると判断しての起用だったのでしょう。

それが全く上手く行かなかったのでよく分からない試合となってしまいましたが、起用に関してはCarrollも理解はしてくれていると思います。そう思いたいです(笑)
ただ仰る通りSuarezのいない間にCarrollを使って良い展開が作れるようになって来ていたので、Old Traffordだからと言って専守防衛に走らずにCarrollを使った布陣でいつも通り戦ってもらいたかったですネ。

FerdinandやEvansにCarrollをブツければ面白い展開になったように思います。

後はSuarezをチームの中でどう活用していくのかをもっと考えて行かなければなりまえんネ。
あの予測不能なプレーに味方も翻弄されていたりして…笑えませんネ(汗)
[ from Rush : 2012/02/14 08:04 ]
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