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20120416_vsEverton.jpgまずは1989年4月15日、Hillsborough Stadiumでの事故の犠牲となられた方のご冥福をお祈り致します。
あの痛ましい事故が2度と起こらないよう願い、そして自分も一人のフットボールファンとしてこの事故を常に心にとどめておきたいと思います。



さて、その前日に行われたEvertonとのFA Cupセミファイナル。
EvertonとのFA Cupと言えばこれまたいろいろと因縁があるのですが、今回の試合を終えた時の選手やスタッフの歓喜の表情は、Merseysideの2チームがこの大会で対戦することの意味、そしてそこで勝利を収めることの価値を雄弁に物語ってくれていたように思います。



この試合、Blackburn戦で温存した主力を全て戻すのかと思っていました。
しかしEnriqueはまたもベンチスタートとなり代わりにAggerを起用。
この選択は前回のBlackburn戦でAggerが左サイドでオフェンス面で良いパフォーマンスを見せてくれいていたこと、そして今回の試合である程度ディフェンスにも厚みを持たせたいという2つの考えがDalglishにあったからかも知れませんネ。
 

前半は一進一退の攻防が続く展開でしたが、両者ともになかなか決定機を作れず。
Liverpoolはパスミスもあってなかなか良い形でCarrollやSuarezにボールを運べませんでした。
時折Downingがドリブルで持ち上がる場面もありましたが、単独の動きでしか無くあと一手二手工夫が必要な印象が残りました。
もう少しサイドからの崩しを狙ってもらいたかったように感じましたが、右のHenderson-Johnson、左のDowning-Aggerともにコンビネーションと言えるような良い連携はほとんど見られなかったように感じましたネ。

また、サイドを駆け上がる選手に対してパスが足元に入ってしまったり…というミスは本当に多いです。ここを無くしていかないとオフェンスはいつまで経っても改善しませんよネ。


一方のEvertonも状態はあまり良くなさそう。
彼らも肝心なところで精度の悪さが出てしまい、ゴールネットが揺らされてしまうような印象は全く沸きませんでした。

…が、その印象を覆した唯一の場面が24分。
キーパーがLiverpoolゴールを目掛けてロングボールを入れ、そこをSkrtelとJelavicが頭で競り、落ちたボールをAggerとCarragherがまさかのお見合い!
慌てて蹴ったボールはCahillに当たり、不運にも前方にいたJelavicの足元に転がりJonesと1対1に。後は冷静に流し込むだけでしたネ…。
CahillからJelavicというボールの渡り方はあまりに出来過ぎている感がありましたが、1つのミスが失点に繋がるというLiverpoolとしては痛い展開でした。



リードを許したLiverpoolはここからペースを上げて行きたいところでしたが、なかなか状況は変えられませんでしたネ。
Evertonはディフェンス時にしっかりゴール前を固めている印象で、これをこじ開けるのは容易ではありませんでした。
Carrollはポストプレーを頑張っているもののそれがなかなか次のプレーに繋がらず。一方のSuarezはHeitingaの厳しいマークに合って相当苛立っていましたネ。
45分にはHeitingaにラグビーというよりはレスリング(汗)ばりのタックルをお見舞いして見事にテイクダウンを奪う!…というのは冗談でこれはあり得ない。カードが出なかったのが不思議で仕方がありません。
これを見逃したHowerd Webbは世紀の誤審と言っても差支えないでしょう(苦笑)


LiverpoolもEvertonもボールの奪い合いという面では激しさがあるものの双方ともにいまいちピリッとしない内容で、どこか閉塞感のようなものも感じた前半でした。



しかし後半に入ってからはその様相が少しずつ変化を見せました。
Liverpoolは良いリズムで後半に入ることが出来たと感じます。前半終盤から行なったHendersonとDowningのポジションチェンジは効果がありましたネ。
前半は五分五分だった力関係を少しこちらに引き寄せることが出来たように感じました。
逆に前半をリードしたEvertonは後半の入り方を間違えたのか、Liverpoolのプッシュに後手を踏んでしまった印象でした。

そしてそのDowningが47分にいきなりチャンスを演出。
Johnsonが溜めてから出したパスを受けたDowningがファーサイドでフリーになっていたCarrollへピンポイントのクロス。
後は当てるだけ!…と思いましたがCarrollはこれを強振して外してしまう…これには本人だけでなくDalglishにRushの2人も顔を覆ってしまいました(苦笑)

しかし今回のCarrollは実に印象的でしたネ。
それは決勝ゴールを決めたからという理由だけではなく、いろいろなところに顔を出してオフェンスの起点となってくれたことや、時には自陣ペナルティエリア に近いところまで下がってディフェンスしてくれたり存在感を大いに発揮してくれたから。結構シュートチャンスでアレレ?なキックをしてしまっていました が、チームにまずまずハマっていると感じましたし、2試合連続の終了間際の決勝ゴール。これぞストライカーです(笑)

後はあの47分のヘッドを決めること、そしてもう少し足下のプレーを上達すること。これが出来れば3,500万ポンドの価値がある男であることを証明出来るでしょう。
これからを楽しみにしています。


Liverpoolが同点に追いついたのは62分。
Howardが蹴ったボールをJohnsonがヘッドで前方へ送り、CarrollがSuarez目掛けて落とす。これはSuarezの足元に渡らず Distinが受けたのですが、Suarezのプレッシャーを受けたDistinはHowardへバックパスミス!到底届きそうに無いほど緩いパスを Suarezが奪ってゴールネットを揺らしました。
EvertonもLiverpool同様1つのミスで失点してしまい、試合を振り出しに戻してしまいました。
ピストル連射から耳に手当てるパフォーマンスをしながらピッチの日の当たるところまで駆けて行くSuarezに、日陰で痛恨の表情で天を見上げるDistin…。


その後のLiverpoolは押せ押せムード。
逆にEvertonは終始ピリッとしない印象で、ボールを奪って攻め込んで来ても前半同様なかなか良い形は作れず。
唯一ヒヤリとさせられたのは78分のOsmanのミドルくらいでしょうか。

Liverpoolはボールを持てばしっかり前を向いて攻め込んで行けていましたネ。ポスト役のCarrollを追い越して行く動きもありましたし、こう いう形をもっと突き詰めて行ってくれれば良いと感じました。ディフェンス面でもしっかり相手にプレッシャーを掛けて簡単に攻め込まれないようにしていまし た。Jonesもファースト・セカンドキーパーが不在の中、良く頑張ってくれたと思います。


そして87分。
Liverpoolにとって待ちに待ったゴール!
Bellamyの左サイドからのFKに、CarrollがFellainiにユニフォームを引っ張られながらもしっかりと跳んでバックヘッド。これがファーサイドに決まりLiverpoolが土壇場での逆転に成功しました。

歓喜に沸くLiverpoolサポーターに、失意のあまり顔を手で押さえ俯くEvertonサポーター。
Evertonにとってはヨーロッパ行きを狙える現実的に唯一の機会だったせいもあってか、彼らの落胆ぶりは相当なものでした。



これでシーズンダブルに王手を掛けました。

そしてその相手はChelseaに決定。
僕にしては珍しく彼らとTottenhamの試合を見ましたが、Merseyside DerbyよりもLondon Derbyの方が純粋にフットボールとして見た時にはるかに面白く感じました。
プレーの正確さ、攻守の切り替えの早さ、決定力のどれを取っても一枚も二枚も上でしたネ。

不調に悩まされて来たDrogbaもかつての彼らしいシュートを決めて、僕的にはイヤらしい選手が戻って来たという印象です。

ですがChelsea相手にビビる必要はありませんし、実に骨っぽい、倒しがいのあるチームが上がって来たとワクワクしています。

そして5月5日まで目標と出来るモノが出来たことは素晴らしいことです。
決勝までにしっかりと準備して良いチームを作り上げて欲しいですネ。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Liverpool 2 - 1 Everton
14 Apr 2012, 12:30 FA Cup Semi Final
-------------------------------------------------------------------
Brad Jones                         Tim Howard
Glen Johnson                       Phil Neville
Jamie Carragher                    John Heitinga
Martin Skrtel                      Sylvain Distin
Daniel Agger                       Leighton Baines
Jordan Henderson                   Leon Osman
Steven Gerrard                     Darron Gibson
Jay Spearing                       Marouane Fellaini
Stewart Downing                    Magaye Gueye
Luis Suarez                        Tim Cahill
Andy Carroll                       Nikica Jelavic
-------------------------------------------------------------------
SUBS:
Jose Enrique                       Tony Hibbert
Maxi Rodriguez                     Phil Jagielka
Dirk Kuyt                          Denis Stracqualursi
Jonjo Shelvey                      Marcus Hahnemann
Martin Kelly                       James McFadden
Craig Bellamy                      Seamus Coleman
Peter Gulacsi                      Victor Anichebe
-------------------------------------------------------------------
GOALS:
Suarez(62)                         Jelavic(24)
Carroll(87)
-------------------------------------------------------------------
SUBSTITUTIONS:
Maxi(Henderson 75)                 Coleman(Gueye 68)
Bellamy(Downing 84)                Anichebe(Baines 88)
-------------------------------------------------------------------
REFEREE:
Howard Webb
-------------------------------------------------------------------
BOOKED:
Skrtel(59)                         Distin(37)
Henderson(73)                      Jelabic(59)
                                   Coleman(79)
-------------------------------------------------------------------
SENTOFF:
-------------------------------------------------------------------
VENUE:
Wembley Stadium
-------------------------------------------------------------------
MANAGERS:
Kenny Dalglish                     David Moyes
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COMMENT
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コメント
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無題
いや勝ちましたー!
しかし個人的によくわからなかったのが、アッガー、シュクルテル、キャラガーの先発でした。
なんだか3バック気味でしたでしょうか?
この大舞台でいきなりそんな変なの試して大丈夫か?とか思ってたら、案の定連携ミスで失点してしまいました。
慣れないことしたから失点したんじゃないの?と思ってしまいます。
キャロルは何だか良い感じですね!
決勝も頼みますよ!
悪即斬 さん 2012/04/16(Mon)14:15:03 Edit
悪即斬さん
コメントありがとうございます。

なんだかんだで決勝まで上り詰めましたネ!
ここで負けていたら何の目標も無くなっていただけに良かったです。
やはり人間、目標があってこそ強くなれますからネ(笑)


Aggerを左SBで起用した件の僕の見解は記事に書いた通りです。
Everton戦ではAggerからサイドバックらしい上がりはほとんど見られず、逆サイドのJohnsonはソコソコ前に行っていたので3バックのように見えたかもしれませんネ。
まぁAggerとCarragherは過去何度もコンビを組んできた訳ですし、Aggerのサイドバックも何度か経験がありますから別に悪い選択では無かったかなぁと思います。
惜しむらくは前にいるDowningやHendersonと積極的に絡めなかったところでしょうか?もっとガツガツ行って欲しかったと思いますネ。

お見合いの場面は連係ミスというより、もっと単純な譲り合いから発生したものだと思います。
連携が高いディフェンスであってもやってしまう可能性はある場面なので、もう1度ああいう場面ではどう対処すべきかの確認だけしておいてもらえば良いんじゃないでしょうか?


Carrollはこの試合でいろいろなところに顔を出してくれていました。
ポスト役やらキープ役やら、ディフェンスにも戻ったりと良い動きだったと思いますネ。
逆転ゴールを決めた場面も、そこまでシュートを外しまくった場面も含めて楽しませてもらいました(笑)
[ from Rush : 2012/04/16 21:48 ]
無題
勝ってホッとしましたね。

キャラガーとアッガーの連携ミスを見た時に、ゲンナリしましたよ(苦笑)

その他で攻め困れる場面も少なかったので、ある程度安心はしていましたけどね。

やっぱりダウニングは右なんですよね。 以外だったのはヘンダーソンは左の方がドリブルを仕掛けられることですね! ケニーの頭に入っているといいんですが。

内容を見るとチェルシーとの闘いに不安はありますが、カップダブルは目の前なので、僕らファンのためにも獲得してほしいですね。
切腹フットボーラー さん 2012/04/16(Mon)18:52:21 Edit
切腹フットボーラーさん
コメントありがとうございます。

CarragherとAggerのミスは「まぁ仕方ないかな」と半ば諦めました。
どんなに良いコンビでも場合によっては起こり得るシーンだと思いますので…。
ま、もう一度「今度は迷わず蹴ろうぜ」と2人で調整しておいてもらえれば充分です。

僕はこの日のEvertonをかなり警戒していたのですが、ほとんど脅威を感じなかったので拍子抜けしてしまいました(汗)
数年前はあのイヤらしさに腹が立って仕方が無かったCahillも、ここ最近は抜け目なさが無くなってしまいましたし…。


Chelsea戦については僕は楽観視していますよ。
彼らはEvertonほど守備に人数を掛けて来ないでしょうし、そうすればこちらもスペースを活かしたフットボールが出来ますし、パスもいくらか回しやすくなるんじゃないかと思います。Maxiで行けば間違いないと思うんですけどネ!
まぁ勝敗はどうなるか分かりませんが、決勝戦に相応しい好ゲームとなるような気がしています。
[ from Rush : 2012/04/16 21:48 ]
無題
勝ててよかった

ミスはありましたがとりあえず決勝にいけました。ストライカー二人のゴールというのは気持ちいいですね

決勝で対戦するチェルシーですがファンが一分の黙とうを守らなかったようです。でも問題ないでしょう。決勝で彼らに勝って、もっと長い沈黙を与えてあげましょう
ジェラード炎 さん 2012/04/16(Mon)21:20:26 Edit
ジェラード炎さん
コメントありがとうございます。

セリフがカッコ良すぎます(笑)
ただまぁ黙祷は義務でやるものでもないと僕は思うので、「やる必要なし」と思う人がいるのであればそれはそれで気にも留めないですかネェ。


今回は両ストライカーが揃い踏み。今回の記事に使った2人の写真が物凄く気に入っています(笑)
ムードは結構良さそうなので、このまま決勝まで勝ち続けてもらいたいですネ。

そして決勝はきっと良い結果をもたらしてくれるものと期待しています。
[ from Rush : 2012/04/16 21:49 ]
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