Comolli解任の理由

昨日はComolliが「家庭の事情」を理由に契約を解消したとコメントしていましたが、Werner会長はインタビューで全く異なることを言いました。
これが「正」と考えるべきで、結局は「クラブの戦略に見合わないという理由での解任」が正しいと言うことですネ。


Wernerのインタビュー。
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─　Tom、Damien Comolliがクラブを去るという今朝のニュースは多くのファンに驚きをもたらしました。この決定が下された理由を教えてくれますか？

今年我々が成し遂げた結果に喜んでいるサポーターは誰もいないと言って良いように思いますネ。我々はフットボール界における最強のクラブであると認識される必要があると感じていますし、そこに辿り着きたいと我々は願っています。
率直に言って、我々は細心の注意をもって意思決定を行っていますよ。ボストンにおける我々の実績は人々に説得力を与えましたし、8年間(Red Soxに)在籍した監督やジェネラルマネージャーたちとともに素晴らしい成功を収めて来ましたからネ。ですから我々は安定を好むのです。
しかし動くべき時には動く必要があります。
我々はシーズンの終焉と夏の移籍市場に向かっており、今回の変更を迅速に行うことが重要であると感じたのです。

─　Damienがクラブを去ることに照らして、あなたはまだこのクラブにフットボール・ディレクターの必要性があると感じていますか？

我々はまだ自分たちが議論を重ねて考え出した組織体が適切なものであると確信していますよ。
そのことが我々がこの組織体の微調整を考慮していないことを意味するわけではありませんが、フットボールにおける意思決定者たちのグループは健全だと我々は感じています。議論は健全に行われていますよ。
今回の決定をした理由の一部は、優秀な代替者を探すプロセスを開始したいと我々が望んでいるからです。



─　この任務の候補者は頭の中にありますか？

特定の候補者はいませんよ。
昨日下した決断の理由の一部は、出来うる限り迅速に動き出すために最良の位置に身を置くことでした。



─　Damienがクラブを去るということは、オーナー陣が選手への投資に不満を抱えていることを反映しているのでしょうか？

我々はフットボールのあらゆる相手と争うための資源を間違いなく持っているのだと私は述べておきます。これまで下して来た特定の意思決定について固有のものに触れたいとは思いません。
我々は勝利を収めるためのピッチ上のタレントを充分に備えていると感じていますし、先述した通り大半のサポーター同様ここまでの結果に我々は不満を持って来ました。
ですが我々は将来の話もしています。我々には実行すべき戦略を持っていて、恐らくDamianはその戦略の実行に適した人物ではないと感じたのです。



─　Damien Comolliがクラブを去るということはKenny Dalglishの監督としての位置づけに影響を及ぼすのでしょうか？

全くそんなことはありませんよ。我々はKennyに深い信頼を寄せています。我々はチームがこれから進歩を遂げるだろうと感じていますし、彼も我々の全面的なサポートを享受していますよ。



─　クラブのシニアマネジメントたちの変更を想定していますか？

それはありませんよ。良い質問ですネ。
我々はシニア・マネジメントは非常に強力だと信じています。Ian Ayreは傑出したマネージング・ディレクターですよ。彼の仕事は、我々はこのフットボールクラブの強化に資源を費やすことが出来るようにするために収益 を上げることです。フットボールにおける指揮命令において他の者たちにも我々は深い信頼を寄せていますよ。ですから重要な部分の変更は今後行うつもりはな いというのが答えです。



─　今夏の移籍市場での活動について、Damienが去ったことが既に進行中のプランに影響を与えるのでしょうか？

我々は自分たちが合意した戦略を持っていました。その実行が途切れてしまう部分があったのです。その戦略は強力なものであり、継続されるものです。我々は ファーストチームの下で強固なシステムの構築を必要としています。我々は補強候補の特定に懸命ですし、来年はさらに良くなるでしょう。


─　最後に、LiverpoolFCの会長として土曜日の非常重要な試合に向かうサポーターに向けたメッセージをお願いします。

我々はみなこの試合に興奮しています。我々は間違いなくチームは健全であると感じていますし、しっかりまとまっています。
我々はWembleyに戻ることに彼らは興奮しながら練習していますよ。このカップとCarling Cupの両方で優勝を収める可能性があるのはイングランドで1チームだけです。そして世界中のサポーターは大きな自信を持つべきだと思いますネ。

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気になるのは2つ。

クラブの戦略にComolliが合わないというのが解任の理由ですが、具体的に何が合わなかったのでしょうか？
そして現時点でDalglishのことは信頼しているとのことですが、それは本当なのでしょうか？



Comolliについては、実際に何があったのか今後クラブから語られることもないでしょう。
インタビュアーがズバリ「補強に不満があったのか？」と聞いてくれいますが、さすがに会長も具体的には言わないですネ(苦笑)
ただその質問の返答で「Comolliはクラブ戦略に適任ではないのだろう」と言っているのですから、補強はやはりオーナーが望むようなものではなかったと言うことでしょう
この冬に補強をしなかったのも、Comolliがすでに信頼を失っていたからなのかも知れませんネ(涙)

ただ2010年にComolliを招聘した時、彼らは「若手の補強実績に期待している」と言っていました。
恐らくはTottenhamでBaleやModricといったタレントを彼が獲得した実績も知っているでしょうし、その選手たちがComolliがTottenhamを去った後から台頭して来たことも知っているハズです。
であればもう少し時間を与えても良かったと思います。



また今回の解任にあたり、Dalglishが「Comolliが獲得した選手は自分が選んだ選手だ」と言いました。
当然オーナーもその理解はあるはずで、自らが選んだ選手を自らのチームで使って結果を出さなかったDalglishの責任はComolli以上に重いはず。
なのに「信頼している」なんて言うのは不自然に思えますネ。
やはりサポーターへの配慮やFA Cupが残っているということが、Dalglishを切れなかった理由となっているのでしょうか…？




また今日はBruknerの解任も発表されました。
ここのところ故障者が出ていますが、彼がLiverpoolで仕事をするようになってから故障者は減りましたよネ？

Bruknerは自分が作り上げたフレームワークを残してクラブを去ります。在任期間2年でどれほどのものが出来たのかは分かりませんが、結局彼がいなければそのフレームワークが破綻してしまうというもので無ければ良いですネ。