vs Southampton

さぁ待ちに待った2014-15シーズンの開幕です！！
…と2013-14シーズンの振り返りも何もなくいきなり新シーズンに突入してしまいますが、ちょっといろいろありすぎてまとめる暇がありませんでした(謝)

まぁ今更ながら一言残すとすれば、昨シーズンは強力なオフェンスと脆弱なディフェンスを抱えたバランスの悪いチームと言う印象が残りました。
特にGerrardをアンカーに置いた時の彼の両脇からサイドに掛けたスペースをどうやってケアするのかは悩みの種であり、プレシーズンマッチを見る限りでは今シーズンも引き続き課題として残ることになると思われます。
オフェンスを牽引してくれた狂犬Suarez君を失う今シーズンはディフェンス組織の再整備が必須であり、それが出来なければチームを率いて3年目に突入するRodgersに好からぬレッテルが貼られかねません。

ただSuarezを失ってもそう悪い結果にはならないだろうとは思います。
残ったメンバーはさらに連携を高めてSuarezがいた頃とはまた一味違うオフェンスを見せてくれるだろうと思いますし、昨シーズンほとんど棒に振ったEnriqueも今シーズンはしっかりとチームに戻ってくれるでしょう。そして新戦力も…Suarezに比べれば小粒感があるのは否めませんが…今のところ期待が持てそうな雰囲気があります。
上手くハマればまたタイトル争いに加わることが出来るんじゃないかと楽しみにしています。

少し前置きが長くなりましたが、本題の開幕戦の話。

相手は昨シーズン辛酸を舐めさせられたSouthampton。
今夏の移籍市場でLambert、Lallana、LovrenとSouthamptonの縦のライン(しかも主力)をLiverpoolに放出し、監督もTottenhamに出してしまったことで大きくチームが変わりましたが、だからと言って油断していると痛い目に遭います。
Premier Leagueではそんなチームでも残されたメンバーがガツガツ走り回って奮闘することが何度もありますから。



Liverpoolが開幕戦に用意したシステムは4-3-3。
中盤の構成は、Gerrardをアンカーに据えるのではなく、Lucasと彼が状況に応じてポジションを入れ替えて対応するスタイル。
いわゆるダブルボランチとはまた違い、1つのポジションを2人で臨機応変に埋めているように見えました。
どちらかがもう少しオフェンスへ関与出来ると良いとは感じましたが、初戦からそんなハイパフォーマンスを求めるのも酷かも知れないので今後の楽しみにしておきます(笑)

先制点はHendersonがTadicに体を寄せてボールを奪取したところから。
それに反応してゴールに向かって走り出したSterlingの足元にボールがしっかりと収まり、後ろからClyneのプレッシャーを受けながらもGKが出てくるところを冷静に見計らってボールを流し込んでくれました。
昨シーズンも良いパフォーマンスを見せてくれたSterlingですが、何だかWorld Cupを経てまた一皮剥けたように感じます。
まだ20歳に満たない小柄な選手ですが、いまのチームで最も頼もしく思えるのは彼ですネ。このまま順調に成長してリーグを代表するような選手になってもらいたいです。


前半はLiverpoolが主導権を握り、何度かチャンスを作るもののゴールを決めることは出来ませんでした。
プレシーズンでは攻撃の核として良いパフォーマンスを見せてくれていたCoutinhoも今回は少し苦労していました。そのせいもあってか相手の4-4のブロックを崩すことは出来ませんでしたネ。

1点が取れたから良かったものの、良いフットボールが出来ているとは言い難い印象でした。
対するSouthamptonもチームが大きく変わったせいかオーソドックスなスタイルになってしまったような印象で、昨シーズンのような驚きは感じませんでしたネ。



こんな雰囲気で後半も進んで行くのかなぁなんて思っていましたが、ハーフタイムを挟んで状況は一変(汗)

それまでは攻撃のほとんどを前線の3人に委ねていたSouthamptonでしたが、後半からはMFやSBも果敢にゴールを目指すようになりました。

この圧力にLiverpoolはタジタジ。
軽率なパスミスを繰り返してボールの押し上げが出来ず、ボールを弾き出してもセカンドボールはSouthamptonに拾われまくる。挙げ句にはディフェンスの裏やCMFとCBの間のスペースを突かれてピンチを迎えてしまいました。

この辺りの脆さ、ドタバタっぷりは相変わらず。
「これしきのオフェンスなんぞ…」と言いたいところですが、どうしても相手に振り回されて簡単にシュートチャンスを与えてしまっていますし、一度相手に渡った流れを取り戻すのに時間が掛かってしまいます。
相手の圧力を往なす巧さがこのチームには無いんですよネ…。


そして遂に…と言うかもうこの時間帯は覚悟を決めていましたが(苦笑)…同点に追い付かれてしまいました。
Tadicにボールを預けてLovrenの裏のスペースを突くClyneを誰も潰すことが出来ませんでした。Tadicのヒールパスに意表を突かれた面はあると思いますが、あの走り込みはGerrardなりSkrtelなりにコースを消して潰してもらいたかったです。と言うかこれ、スローインを受けたClyneをCoutinhoが潰しに行かなかったのがまず問題でしたよネ(汗)
みんな厳しさが足りません。


さらに62分にはManquilloのサイドを突破されてみんなが右に釣り出されたことで中央のDavisが完全にフリーに。
幸いシュートは強くなかったのでMignoletが止めてくれましたが、顔面蒼白もののシーンでしたネ。


辛うじて同点のまま試合を進めていたLiverpoolは、まずはボールを自分たちの足元に収めようとAllenを投入。変なミスは無くなってボールが回るようにはなりましたが、試合のペースを再び引き寄せるまでは行きませんでしたネ。
ベンチに退いたLucasの今日の出来はあまり良くありませんでしたネ。彼が左膝十字靭帯のケガをする前の力を取り戻してくれれば、今のLiverpoolが抱える問題の多くが解決するように思うのですが…。


ホームでの開幕戦を落とすわけに行かないLiverpoolは76分にLambertをピッチに送り出し、これに合わせてシステムを4-4-2のダイヤモンド型に移行しました。
ディフェンスに難のあるシステムだとは思いますが、攻撃に重心を置きたい時のオプションとしては良いのかなと。
現に試合から消えかかっていたSturridgeが息を吹き返しましたし、その後決勝点が生まれた訳ですからネ。


Sturridgeのゴールで再びリードを奪ったものの、まだまだ安心は出来ませんでした(汗)
86分には右サイドからWard-Prowseのボレー。これはMignoletの正面を突いてくれたので事なきを得ましたが、続く88分にはゴール前のゴタゴタからSchneidelrinの強烈なシュート。Mignoletの指先を掠めたボールはバーをヒットしてゴールラインを越えることはありませんでしたが、本当に生きた心地がしませんでしたネ(汗)



最後まで息のつけない試合になりましたが、そんな中で最後まで衰え知らずの脚力を見せてくれたHendersonはチームの勝利に貢献してくれました。
ピッチ上に3人くらいHendersonがいるんじゃないかと錯覚するくらいいろいろな場所に顔を出して好守両面でボールを動かす役割を担ってくれましたネ。
今シーズンも彼の力に依るところが大きくなりそうです。実はSuarez以上に居なくなるのが怖い選手かも。



さて、チームは辛うじて3ポイントを掴むことが出来ました。
前日にUnitedが敗れていたので「お付き合いするんじゃないか」と内心ヒヤヒヤしていましたが勝てて良かったです。

次週は早くも昨シーズン王者と激突。
アウェイ ですし、今回の押し込まれ方を見てると王者相手に苦戦は免れられないと感じます(汗)
ただオフェンスに関してはSterlingやHendersonなどが昨シーズンに引き続き期待出来る状態だと思いますので、何とかお土産を手にして帰って来てもらいたいですネ。



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Liverpool 2 - 1 Southampton
17 Aug 2014 , 13:30 , Barclays Premier League(1)
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Simon Mignolet                Fraser Forster
Javi Manquillo                Nathaniel Clyne
Martin Skrtel                 Jose Fonte
Dejan Lovren                  Maya Yoshida
Glen Johnson                  Ryan Bertrand
Lucas Leiva                   Steven Davis
Steven Gerrard                Morgan Schneiderlin
Jordan Henderson              Victor Wanyama
Philippe Coutinho             James Ward-Prowse
Raheem Sterling               Graziano Pelle
Daniel Sturridge              Dusan Tadic
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SUBS:
Brad Jones                    Kevin Davis
Kolo Toure                    Shane Long
Rickie Lambert                Saphir Taider
Mamadou Sakho                 Jack Cork
Emre Can                      Jos Hooiveld
Joe Allen                     Lloyd Isgrove
Jordon Ibe                    Jack Stephens
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GOALS:
Sterling(23)                  Clyne(56)
Sturridge(79)
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SUBSTITUTIONS:
Allen(Lucas 63)               Long(Tadic 74)
Lambert(Coutinho 76)          Isgrove(Davis 82)
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REFEREE:
Mark Clattenburg
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BOOKED:
Manquillo(34)                 Schneiderlin(65)
                              Davis(78)
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SENTOFF:
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VENUE:
Anfield
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MANAGERS:
Brendan Rodgers               Ronald Koeman