vs Chelsea

ウィンターブレイクが明けてからチームの歯車が狂ってしまったLiverpool。
タイミングとしてはHendersonの離脱に完全に重なっていますので、彼が中盤でいかに貢献してくれていたかが身に染みて分かりますが復帰はまだ先。キャプテン抜きで何とか格好を付けなければなりません。

そんな最中に戦うにはかなり厳しいChelseaが今回の相手。
前回対戦時もタイトなディフェンスとスピードに乗ったオフェンスに苦しめられましたし、嫌なタイミングで嫌な相手と当たったなと言うのが率直なところです。

今回の先発ですが、Watford戦からの変更は7箇所。
Alisson、Trent、Lovren、Alex、Wijnaldum、Salah、Firminoに代えてAdrian、Williams、Gomez、Lallana、Jones、Origi、Minaminoが出場しました。
流石に前回のように若手主体でチームを構成することは出来ませんでしたが、そこで好パフォーマンスを見せていたJonesとWilliamsが先発起用されたのは喜ばしいニュースですね。

これがフットボールと言ってしまえばそれまでですが、何とも勿体ない試合でしたね。

互いにメンバーを落として臨んだ試合ではありましたが、攻守共に激しく見どころの多い試合になりました。

ただLiverpoolの方はつまらないミスを重ねてしまい、自滅してしまいました。

2度の失点はその最たるものでしたね。
1点目はAdrianがシュートをキャッチしたところからのリスタートの場面。恐らくは急いでリスタートすることでカウンターに繋げたかったのではないかと思いますが、相手選手がたくさん残っている状況でWilliamsにボールを預けたのはミスだと思いますし、密集した中で中央のFabinhoに預けようとしたGomezの判断もリスキーだったと思いますし、そのパスをきちんとトラップ出来なかったFabinhoにもミスがありました。Willianの強烈なミドルはAdrianの正面を突いたものの恐らくはvan Dijkが壁になってシュートを打たれた瞬間が見えなかったのだろうと思いますが、キャッチミスをしてしまいました。
2点目はJonesが敵陣でボールを奪われたところからのカウンターでしたが、センターサークルからドリブルを開始したBarkleyのコース取りを褒めなければならないものの、寄せたFabinhoはファウルをしてでも止めて欲しい場面でしたし、WilliamsもGomezも詰めることが出来ずにシュートを打たれてしまったのは良くありませんでしたね。
この緩い対応は、ここのところ失点が続いている要因の1つになっていますので、しっかり反省してもらいたいところです。

それ以外にもミスを重ねて危ないシーンを何度か作られてしまい、大量失点してもおかしくない試合をしてしまいました。

一方のオフェンスの方は何度か良い形を作ることが出来てはいたものの、Chelseaの堅守の前に無得点に抑え込まれてしまいましたね。
20分にはLiverpoolらしいパスワークから連続してシュートを浴びせるなど、あと少しでゴールを決めることが出来るシーンは何度か作ることが出来たんですけどね。

Chelseaディフェンスを崩すことは容易ではありませんでしたが、主力を温存していたことを思えばまずまずやれていたように思いましたし、1つでもネットを揺らすことが出来ていればまた違う雰囲気の試合になっていたでしょう。

移籍後初のフル出場となったMinaminoは少しずつチームに噛み合って来ているようには感じましたが、まだ味方と動きが被ってしまったり、彼が欲しいタイミングでパスが出て来なかったりしています。チームやファンが彼に期待するパフォーマンスを見せてくれるようになるにはまだ時間が必要ですね。

2点取られてからはFirminoやSalahを出場させて何とかゴールを目指しましたが、結局試合は0-2のまま終了。
この敗戦でFA Cupから姿を消すことになりました。

そして今シーズン初の公式戦2連敗、2試合連続無得点を喫してしまいました。


今のチームの雰囲気・状態はどんなものなのか。
外から見ている分には分かりませんが、今シーズン最悪の状況であることは間違いないでしょう。
Premier Leagueのタイトル獲得が揺らぐことはさすがに無いと思いますが、問題はChampions Leagueです。
来週のミッドウィークにはAtletico MadridをAnfieldに迎えて逆転勝利を目指さなければならず、そこまでにチームの状態を上向きにしなければなりません。そういう意味では今週末のBournemouth戦は結果だけでなく、内容も問われる重要な試合になります。

短期間であまり出来ることは無いと思いますが、出来ることとすればシステムを4-2-3-1に変更することだと思います。
Fabinhoがポジションを動いた時に空いたスペースのカバーが弱いように見えますし、彼自身もコンディションが上がり切っていないのか、良い時のような激しいディフェンスが見せられない場面が見られますからね。少なくともHendersonが復帰するまではDMFを2枚にしてディフェンスの安定を図るべきでしょう。
4-2-3-1ならある程度実績はありますし、今回復帰したMilnerかWijnaldumであれば上手くやってくれるでしょう。

何とかキッカケを見つけ、再び強さを取り戻してもらいたいですね。



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Chelsea 2 - 0 Liverpool
3 Mar 2020 , 19:45 , FA Cup 5th Round
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Kepa Arrizabalaga        Adrian
Cesar Azpilicueta        Neco Williams
Antonio Rudiger          Joseph Gomez
Kurt Zouma               Virgil van Dijk
Marcos Alonso            Andrew Robertson
Mateo Kovacic            Fabinho
Billy Gilmour            Adam Lallana
Ross Barkley             Curtis Jones
Willian                  Sadio Mane
Olivier Giroud           Takumi Minamino
Pedro                    Divock Origi
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SUBS:
Jorginho                 James Milner
Willy Caballero          Roberto Firmino
Mason Mount              Mohamed Salah
Michy Batshuayi          Alex Oxlade-Chamberlain
Reece James              Andy Lonergan
Fikayo Tomori            Joel Matip
Faustino Anjorin         Pedro Chirivella
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GOALS:
Willian(13)
Barkley(64)
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SUBSTITUTIONS:
Mount(Kovacic 42)        Firmino(Origi 70)
Jorginho(Willian 51)     Milner(Jones 70)
James(Giroud 90)         Salah(Lallana 80)
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REFEREE:
Chris Kavanagh
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BOOKED:
                         Fabinho(61)
                         Milner(76)
                         Mane(90+4)
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SENTOFF:
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VENUE:
Stamford Bridge
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MANAGERS:
Frank Lampard            Jurgen Klopp