レッドカードが特別な勝利を生み出してくれた

Kloppのコメント。

=============================

─　結果とLiverpoolのパフォーマンスについて

ほとんどの時間帯で上手く行っていましたね。Brightonが非常に明確なクオリティを持っていることは常に知られています。彼らは自分たちのプレーをする上で相手のことはあまり意識しないのです。
彼らはラインの間にたくさんの選手を置いて来ました。それは上手いやり方でしたが、我々に起きたようなことを逆に起こす時もありましたし、そういう場面で我々はボールに競り勝ち、チャンスをいくつか作ることも出来ましたね。
我々はセットプレーから2度良いゴールを決めました。本当に素晴らしいゴールでしたが、我々にとって最大のチャンスは流れの中からのプレーにありました。あの場面で見せたプレーは本当に良かったです。あそこで決めることが出来れば、いや決めるべきでしたがそれが出来ず、最も微妙な結果を手にすることになってしまいましたね。
試合の中でリードする場面を考えれば、1-0では全員が完全に集中するのは間違いありません。全てが明確になるのは3-0です。それでもまだ決着はしませんが、少なくとも力にはなるでしょう。ですが2-0は今回のような感じになってしまいます。我々はハードワークし続けなければならず、ある時点…前半の終盤には相手が我々のライン間にパスを通すことが出来るようになり、さらに相手の時間帯が増えましたね。

後半は改めてハードワークしなければなりませんでした。選手たちはその中で素晴らしい変化を見せてくれましたよ。もちろんレッドカードで事態はより複雑なものになってしまい、変更せざるを得なくなった部分はありましたけどね。我々は寒さに震えるゴールキーパーを投入しなければならなくなったんですよ！ここに座っている人もみんな恐らくはまだ温まり切っていないのではないかと思いますが、ショートパンツと非常に薄いシャツとグローブだけでピッチに出ることを想像してもらえば分かりますが、それらは温かさを保つために作られてはいませんからね。
あのようなフリーキックをやらせる人もいますし、その時は少し馬鹿げて見えることもありますが、それは我々が受け入れなければならないことです。
我々はその後も戦い続けましたし、Adrianは2度の本当に素晴らしいセーブやクロスを防いでくれるなど、我々にとって特に大きな力となってくれました。あの冷たい足では彼の思うほど遠くへはボールを蹴れなかったでしょうけどね！
結果的にそれは試合を少し面白くし続けはしましたが、唯一大事なことは我々が試合に勝つことであり、我々はそれをやり遂げたのです。そこについてはとても嬉しく思っていますよ。選手たちが再び注いでくれた努力に対しては本当に満足しています。本当に満足していますし、選手たちが示してくれた野心を誇りに思いますよ。正直に言って、レッドカードが本当に特別な勝利を生み出してくれましたね。

─　Premier League14戦で13勝1分の成績を生み出した序盤戦について

我々が勝利を収めた13試合に簡単なものは1つもありませんでした。そう感じたことは1秒たりともありませんでしたよ。試合前には考えもしませんね。まぁ私が試合に向かう前に何を感じているかについて、あなた方がどう思うかは分かりませんが。例えばまだその成績の途中にいるんだとかね。
ですが残念ながらそういうことを考えているのではなく、我々は別のことを気にしていると思いますし、試合に集中しています。それ以上のことはありませんよ。そしてその後試合をするのです。自分たちのことを本命だと感じる試合もありません。自分たちについて本当に期待しているのは結果を手にするために全力で戦うことであり、今回また選手たちはやり遂げてくれました。
結果に関しては確かに素晴らしい期間ではありますが、過去のことは考えたくありませんね。実際我々は次の試合のことを気に掛けていますし、それは次の水曜日のEverton戦になります。大きな試合ですよ。
我々はその試合に向けた準備が出来ていることを確認しなければなりません。Evertonの明日の結果(Leicester戦)がどうなろうとも激しい戦いになることに変わりはありませんからね。お互いに本当に重要な試合になります。だから我々はその準備が出来ていることを確認しなければならないのです。
我々がポイント差などを考えることはありません。我々が11ポイント上を行っていることは今夜みんなから聞きましたが、Leicesterは明日試合がありますから、まだ8ポイントになる可能性があります。私の見方はそうですが、Evertonがその試合で勝てないと考えているのではありません。ですがLeicesterはあまりに素晴らしい状態にありますからね。我々がそんなことを考える必要はなく、ただ常にその準備が出来ていることを確認しなければならないだけです。そしてそれは常に次の試合のことだけで良いのです。

─　van Dijkのパフォーマンスについて

勘弁して欲しいですね。選手個人のことまで話さなければならないというのですか？
彼は2点決めました。それが彼のパフォーマンスを物語っていますよ。彼は良かったです。本当に良かったです。抜群に良かったですよ。ですが彼は非常に才能豊かな選手なのですから、その才能を活かさなければなりませんし、それが出来ないのであればそれを恥じることになるでしょう。
極めて重要な存在ではありますが、Virgが1人で最終ラインでプレーしてもかなり厳しくなるだけでしょう。Dejan Lovrenは恐らく今回のような見出しを飾る選手ではありませんが、率直に言って彼のこれまでのプレーには敬意を払っていますよ。

今日はFabinhoを代えなければなりませんでした。これは厳しかったですね。我々は今回のようなことを真剣に考える事もなく本当に慣れてしまっていましたからね。Fabinhoと1対1で向き合って「こうして欲しい、ああして欲しい」と話したのはいつが最後かは覚えていません。それがただ我々がやったことであり、私から与える情報でそういうことを妨げたくはないと考えていたのです。
HendoはGiniやOxと共にそのポジションで素晴らしいプレーをしてくれました。本当に良いパフォーマンスでしたが、我々は本当にハードワークしなければなりませんでしたね。
最も好感を持てたのは、選手たちがそのための準備をしてくれていたことです。選手たちは「Brighton戦が来るが、15ポイントしか手にしていない相手だからさほど良いチームではないだろう」というようには考えませんでした。ですが彼らは本当に良いチームですし、これまでの彼らの全ての対戦相手を苦しめて来ました。
Graham Potterは素晴らしい仕事をしていますよ。仕事はステップを踏んで行くことであり、彼らが踏んで来たステップは本当に素晴らしいものですからね。もし彼らが作ったチャンスを決め切るようになり始めたら、彼らと対峙するのはさらにタフになるでしょうね。

─　チャンスが得点に結び付かなかったのはフィニッシュの部分で緊張があったからか

他に何が出来たと言うのでしょうか？前半よりも良いチャンスを作ることは出来ませんよ。チャンスを作らなければ相手は流れを掴んで少し勢いに乗ってしまいますし、こちらは少し勢いを失ってしまいます。全く同じチャンスを作って決めることを望んでいるのではないか？確かにそうですが、私はかなり長くこのビジネスに携わっていて、試合の激しさは分かっています。いくつか受け入れなければならないことはありますよ。
もしもう1度、2度、もっと多く決めることが出来ていれば良かったのでしょうし、もっと気分の良いものに見えるのでしょうが、それが我々の置かれたシチュエーションだったのです。私はそれを変えたくはありませんし、そういうものなのだと考えたいですね。そういうシチュエーションから決められる日もあるでしょうし、恐らくはセットプレーを活かせない日だってあるでしょう。それはそういうもので、それでもゴールは決めなければなりませんし、我々は今日の試合に勝つために充分な回数そのチャンスを作ったのですから良かったということですよ。チャンスの作り方だとか、あとの事は私は気にしていませんね。

我々に改善の余地が膨大にあることは分かっていますよ。ですがまず我々がやらなければならない仕事は試合に勝つことであり、今回のようなことは何度か起きています。
ですが努力することを止めることは出来ません。唯一出来なかったのはNapoli戦と今回の試合の間だけですよ。リカバリをしてまた試合に臨むことしか出来ませんでした。Everton戦まで我々には1日と、恐らく水曜日の朝があります。しっかりとしたセッションが組める1日半になりますし、我々はそれを活かします。そこで何かが出来ることを願っていますよ。

=============================

10人になってからのプレーは本当に素晴らしく、特に数的不利におけるディフェンスなどは普段からしっかり練習していることを窺わせるデキだったと思います。
Liverpoolの強さを改めて感じることが出来たシーンでしたね。

明朝はEverton戦。
相手は不調を極めているようですが、この試合に限っては話は別と考えた方が良いでしょう。
彼らもダービーマッチに浮上のきっかけを掴みたいと狙っているでしょうし、激しいぶつかり合いの中から予期せぬことが起こるかもしれません。
足元を掬われないよう充分に警戒して臨んでもらいたいですね。