我々のプレーを学ぶことも大切

Kloppのコメント。
=============================

─　Liverpoolのパフォーマンスについて

まずはネガティブな話から始めましょう。2人の選手が前回の試合に引き続き先発して、その1人が怪我をしてしまいました。それが今の我々が置かれた状況であり、そういうことがあるから多くの監督が多くの変更を行うのです。カップ戦に合わせて行っているものは何もなく、タイミングの問題で行っているのです。

それ以外の部分では今夜はパーフェクトでした。
こういう舞台、この観客の前で初めてプレーする選手がたくさんいる、経験の少ないチームによる素晴らしいパフォーマンスを目にすることが出来ました。際立ったパフォーマンスでしたし、私はとても好ましく思いました。試合中のどの瞬間にも好感を持ちましたよ。
前半は少し荒々し過ぎるところがありましたが、これはごく普通のことですよ。我々の原則に敬意を払おうとすれば、少し荒々しいことが起こり得るものですが、フットボールに関しては多くの場面で素晴らしかったと思います。ディフェンスや組織に関する部分、プレスやカウンタープレスは非常に素晴らしかったですね。そして我々はあのゴールを決めたのです。

相手にも3度のチャンスがあったことは分かっています。Adrianは一流の選手でした。間違いなく一流の選手でしたよ。あれがあって我々はゴールを決めたのです。
我々はかなりの時間試合をコントロールしました。相手がチャンスを掴み、我々が劣勢に立たされていたり、ボールを失ったり、酷いパスを出してしまった時でさえもです。そういうことは試合の中で起こりえることです。良いことではありませんが、起こり得てしまうのです。そのせいでフォーメーションが広がってしまいましたね。それでも私はパフォーマンスに好感を持っていましたし、選手個々のパフォーマンスは素晴らしかったですよ。

─　Jonesの決勝ゴールについて

最高でした。気に入りましたよ。
みんなCurtis Jonesのことを聞いて来るので1つ言っておかなければなりませんが、今夜は本当に素晴らしいパフォーマンスが何度も見られました。ゴールは格別で、彼は際立った選手です。ですが何故これまでPedro  ChirivellaやNeco WilliamsやYasser Larouciについて私に聞いて来る者が誰もいなかったのか、私には理解出来ませんね。
これが我々が若い選手たちに与えたいサインなのでしょうか？ゴールは決めなければなりませんが、決められなければ我々は若い選手たちを無視するというのでしょうか？

Curtisのことを語らせてもらいますが、彼は素晴らしい選手ですね。スカウサーであり、非常に自信に溢れていて、ファーストチームでプレーしたがっている選手です。良いことですし、そうあるべきですよ。
彼はいま良い道のりを歩んでいます。彼のことを知って3年半になりますが、彼は大きなステップを踏んで来ましたし、おかしなことが起こらなければ100％Liverpoolの選手になれますよ。最高じゃないですか。
彼があのゴールを決めたことに驚きはありません。あのようなゴールを決めたことに驚きはありませんよ。彼は今回のようなシチュエーションからまだまだ多くを学び、成長して行くのです。ですがトレーニングの時には彼が18歳であることを忘れてしまうことも時々あります。信じられませんね。
ドイツであれば異なるシステムがあるせいで、彼は1年は完全にユースチームでプレーすることになり、他でプレーすることは出来ません。ですがここでは彼はファーストチームに近いところにいます。
今夜はEvertonに問題を引き起こすために、選手たちが我々のあらゆるパターンを活用してくれたことに好感を持ちました。素晴らしいことです。本当に素晴らしいことですよ。

─　Anfieldの雰囲気は試合に影響をもたらしたか

今夜は最高の雰囲気でしたが、もし今回の雰囲気が良くなかったら、正直なところそれについて何か言わなければならなかったでしょうね！ですがもちろん今夜は最高でしたよ。
我々があの雰囲気に慣れることはありませんし、当然のことだと思うこともありません。全く素晴らしい雰囲気でした。
何人かの人に会って、ラインナップのことや、私の悪いところやFA Cupのことや「敬意を欠いている」と言われた件などについてどう思っているか聞いてみたいですね。そして試合が終わった後のこともね。
私はずっと楽しめましたよ。少し(Carabao Cupの)Arsenal戦に似ていましたね。あの試合もかなり楽しませてもらいました。おかげさまで今回は我々はあの試合のように失点はしていませんが、いくつか似ている部分がありましたね。

それは非常に重要なメッセージです。もしLiverpoolの選手になりたいのであれば、このクラブの原則に敬意を払わなければなりません。常に最高のフットボールが出来る訳ではありませんが、望めば他の誰も出来ないような戦いが我々には出来るのです。
そして我々が原則を活かす限り、対戦するのが困難な相手に我々はなれるのです。
我々の観客もかなり似たところがありますよ。もしLiverpoolのサポーターになりたいのであれば、常に最高レベルのパフォーマンスをしなければならない訳ではありませんが、全力で戦ってもらわなければなりません。それは出来るだけ大声で叫ぶということです。
直近の3試合でそれが出来ましたし、その点についてはとても嬉しく思っていますよ。もしシーズンが終了した時点で何かを手にしたいと望むのであれば、それはまさに我々がやらなければならないことですね。

─　Carabao CupのAston Villa戦はEverton戦に出場した若手選手たちにポジティブな影響を与えたのではないか

Aston Villa戦の時は、我々が負傷者を抱えてしまったことで彼らをカタールへ連れて行かなければならず、それ以外の選手は残ってプレーしました。NecoとCurtisは我らと共にいて…HarveyはVilla戦でプレーしましたが、彼らも残っていたらプレーしていたでしょうね。
PedroはVilla戦に出場して、恐らく前半はピッチ上での最高の選手になっていたと思います。我々はカタールからテレビで見ていましたが、そこで目にした光景に大喜びしましたよ。とても大事なことでした。こういう機会を与えられるのは大事なことですね。

若手選手たちには、彼らを思い付きでローン移籍させないことが大事なのだといつも言っています。ここにいても学べることはありますからね。
今夜は彼らが次第にファーストチームに近づいていることがよく分かりましたし、そのことがとても嬉しいですね。
我々がどういうプレーをするかを学ぶことはとても大切なことです。出場機会を得ることは大事ですが、我々がどういうプレーをするかを知ることも大事ですよ。今夜はそれを目にすることが出来ましたし、とても誇らしく思わせてくれました。選手たちにも今夜見せたパフォーマンスに誇りを持つよう伝えましたよ。本当に素晴らしいパフォーマンスでしたね。

=============================

Comolliがいた頃はPachecoやGulacsiなど将来有望な若手を「デベロップメント・ローン」と呼んで積極的に外へ出して経験を積ませていましたが、今やすっかり聞かなくなりましたね(苦笑)
結局は移籍先で成長してLiverpoolで活躍した選手もいなかったように思いますが…。

Villa戦や今回のEverton戦を見ていて、若手主体のチームであってもプレッシングなどの戦い方はトップチームと同じことが出来ていることに驚きました。
かつてであればチームとしての纏まりすらなく、ゴチャゴチャした試合をして終わってしまっていましたからね。
若い選手もしっかりとKloppのやり方を学べているのだと感じました。

しかも主力メンバーの中に入れてもやれそうな雰囲気を感じさせてくれる選手が数人いるから頼もしい限りです。

Trentのようにアカデミーからトップチームへ定着した例もありますし、Liverpoolでトップチームを目指すなら、外に出て下手な教育を受けるよりも良いのかも知れませんね。