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昨年TSV 1860 Munichへと旅立って行ったIan Ayre(注)の後任として迎えられたPeter Moore新CEOのインタビューです。
改めてその輝かしい経歴を見ると期待せずにはいられません。
特にゲーム業界など全く畑違いの経歴を持つ人物なので、伝統を持つLiverpoolとの化学反応が起こるかどうか楽しみにしたいですね。

そして何よりも大事なのは彼もLiverpoolのファンであるということ。
実体験を通して遠地で応援するファンの心情も理解してくれている方のようですので、世界レベルでのファンベースの拡大のためにいろいろな試みをしてくれそうな気がします。
同じくLiverpoolファンであったAyreもスポンサー獲得で素晴らしい功績を挙げ、Liverpoolを立て直してくれました。
Mooreにも是非頑張ってもらいたいですね。


Mooreのインタビュー。
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─ Liverpool FCにようこそお越し下さいました。

ここに来ることが出来て嬉しいですよ。


─ LiverpoolのCEOとなられたことをどのように感じていらっしゃいますか?

大変名誉なことで光栄に感じていますよ。リヴァプール出身の人間ですが自分がLiverpoolをサポートする役に就くとは夢にも思わず育って来ましたし、私が考える我々を導くこれからの数年間は非常にエキサイティングな年になるでしょうね。自分の生い立ちやクラブに対する愛情、ビジネスで培った経験、そしてそれらを一緒に持ち込んでクラブの役に立てるということは信じられないことですよ。



─ 今回のお話が出た時はどんな思いがよぎりましたか?

父のことがよぎりましたね。父はLiverpool FCを私に植え付けてくれた人です。私の手を取って初めてAnfieldを訪れたのは1959年。LiverpoolがLeyton Orientを4対3で下した試合でした。私の心は真っ赤に染まりましたよ。あの日のことは今でも鮮明に焼き付いています。父に再会して彼から「で、どうなった?」と聞かれれば「とうとうCEOになっちゃったよ」と答えるんじゃないでしょうか。それが真っ先に思い浮かんだことですね。
私の家族はみんなレッズファンです。私が目にするものに青(Evertonカラー)の浸潤は全くありません。全員が大喜びしましたよ。この地域以外にも私にはたくさんの家族がいまして、大きくなった子供たちはアメリカにいます。彼らはさほど喜んでいないかも知れませんが、今回のことが私にとってどんな意味があるのかはしっかり分かっていますね。恐らくはさほど誇らしく思ってはいないと思いますが。
これからやるべきことが沢山ありますが、今のところはみんな味方をしてくれていますよ!



─ 遠く離れた場所からLiverpoolをサポートした経験についてお話し頂けますか?

1981年にイギリスを離れ、初めてアメリカに行った時はスコアを把握するのも難しかったですし、試合を観戦するどころではありませんでしたね。新聞には試合結果も載っていませんでしたから、日曜になると私は世界中のどこにいようと父に電話をして得点経過や得点者、そして他のチームの結果を伝えてもらっていました。
その後は進歩してフットボールはアメリカでも人気になり、あらゆる試合があらゆるプラットフォームからライブ中継されるようになりました。とても幸せなことですよね。



─ 今回の役職は、これまであなたが就いていたどの役職とも感情的な接点という点で全く異なるのでしょうか?

その通りです。フットボール・ビジネスにおける私の情熱だけではなく、私の拠り所とするクラブなんだという感情的な接点です。これまで働いて来た素晴らしい企業でも私は情熱を持っていました。製品やブランド、そして従業員への情熱です。
ですがそこに自分が生まれた地域にあるクラブに対する情熱が加われば、これは特別なものになるのです。
何億人もの私のような人たち…敬虔なレッズファンたちの期待がかかる。私がこれから取り組むことの重みは私にとって非常に大きなものですよ。



─ あなたの経験をあまり知らない人たちに向けて、今回の仕事があなたとクラブ双方に合っているんだという理由を説明して頂けますか

私はいま話をして来た情熱だけでなく、膨大なビジネスでの経験を持ち込みたいと考えています。1980年代初期にアメリカに出発し、11年に渡って多くの人が知るPatrickというブランドで私は仕事をして来ました。Kevin KeeganもMichel PlatiniもPatrickを着ていましたよ。
私は南カリフォルニアで若い営業マンとしてスタートを切り、そこから社長になりました。その後Reebokに見出されて、そこのスポーツ・マーケティング責任者にもなりました。1995年7月には実際にAnfieldへやって来て、私の隣に座っていた当時のCEOであるPeter Robinsonと契約を結んだんです。
このCEOの隣に座る権利を手に入れるのに22年くらい掛かりましたでしょうか。
あの時がクラブと実際にビジネスの繋がりを持った初めての機会でしたね。

その後Reebokを離れ、キャリアを全く変えてSegaの社長となり、Dreamcastの販売を手掛けました。
キャリアアップするにつれて大きなビジネスを動かすようになり、ブランドと情熱を理解して行きました。Reebokのシューズ1足であろうと最近のゲーム機であろうととても大きな情熱が掛けられているのです。
シアトルではMicrosoftのXBox事業を進めました。そしてこの10年はEA Sportsの社長を務め、直近ではElectronic ArtsでCOOに就任しました。
ですが私の経歴に今回のキャリアが加わることになります。これが意味することはとても特別なことですよ。



─ これまでは製造業で長く務めてこられました。ゲーム業界…こちらは永遠に進化し変化し続ける業界と存じますが、フットボール業界の中でも類似点を見つけられると期待していらっしゃいますでしょうか?

直近まで務めていたElectronic Artsでは、3億人の選手たちとの交流を楽しんでいました。Liverpoolにも類似するところはあると考えていますよ。
何億人もの方々が自分はLiverpoolファンであると自認して下さっています。我々はこのスタジアムに来て下さる54,000人のお客様が体験出来る興奮を用意しなければなりませんし、それをグローバル化していかなければなりませんね。
5,200マイル離れたところで生活していた1人のファンであった私は必死に情報を吸収していましたよ。誰がプレーするのか?誰がケガをしているのか?Jurgen Kloppはどのフォーメーションを採用するのか?今日はMelwoodで何があったか?Melwoodの画像を見ていると、誰がいないんだ、何故いないんだと考える。
私がそうであったように、世界中にいるファンにそういう方法で情報を提供していくことは非常に重要なことだと考えています。



─ あなたの権限や果たすべき責任についてご説明いただけますでしょうか?

経営陣、Jurgen Kloppと彼のコーチングスタッフ、そしてスカウトチームは成功、ゴール、クリーンシート、そしてフットボールでの演出などそれぞれに責任があります。スタジアムまで足を運んで下さるファンや世界中で試合観戦しているファンの皆様に与えられるべきもの全てを提供して行きたいと考えています。期待とは高まっていくものですからね。
私の範囲で言えば、私のチームや私の権限は資源やサポート、必要とされる収入を生み出していくことにあります。

今のフットボールは大きなビジネスになりました。このクラブは、1970年から80年代にワールドクラスのクラブだった頃に戻らなければなりませんし、そう宿命づけられています。私の見立てではこのクラブは世界最高のクラブです。我々には最高の歴史がありますし、世界最大のフットボールファミリーです。
私の仕事は自分が1人のファンとして、1人のCEOとしてあらゆるものを提供していくことです。そして私たちがここで行なうあらゆることを愛して下さるファンの皆様の期待に応えたいと考えています。

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(注)3部所属のTSV 1860 Munichが今シーズン残留出来ず、降格してしまったことを受けてAyreの辞任が発表されています。
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