Ayreは任期満了をもって退任

Ayreが2017年5月の任期満了をもってCEOを退任するとの発表がありました。
オーナーサイドからの慰留もあったようですが、本人の意志は固かったようですネ。

まぁ経営に携わる人間が長期間その座に居座り続けても良くないことの方が多いように思いますし、クラブの低迷期を乗り越えるまでを一つの区切りと考えるならば、適切なタイミングと言えるかも知れません。
次のフェーズでの更なる飛躍に繋がるものとして彼の決断をポジティブに受け止めたいと思います。


…が彼の功績の大きさを振り返れば、正直なところ残念に思う気持ちの方が大きいですネ。
Hicks & Gillett前オーナーによってコマーシャル・ディレクターに任ぜられて以降、あのオーナー交代劇以降もクラブに残り、最終的にはCEOまで上り詰めた人物。
最初は「残して大丈夫なのかな？」と懐疑的に見ていましたが、彼のその後の仕事ぶりは本当に素晴らしかったと思います。

ここ数年に渡るStandard Chartered社やWarrior社をはじめとした企業とのスポンサーシップは彼の功績に他なりませんし、瀕死のLiverpoolを救うためにバンバン好条件のスポンサーシップを結んでくれた姿は本当に頼もしかったです。
また長年に渡る課題となって来た新スタジアムの建設問題もメインスタンドの拡張という合理的手段によって解決させ、市議会やYour Housing Groupを巻き込んで無事着工にこぎ着けたのは彼の尽力によるところが大きかったと思います。

補強委員会やチケット問題などでは批判を浴びることもありましたが、彼の価値はけしてそれだけで語られるべきものでは無いでしょう。


オーナーサイドからは彼の献身的な仕事ぶりを称えると共に、後任探しに着手する旨が発表されています。
どんな人物が来るのか気になりますが、名実ともにビッグクラブに返り咲くまでもう少しというところまで這い上がって来たLiverpoolをどう盛り上げてくれるかを楽しみにしたいですネ。


Ayreのコメント。
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(退任について)
恐らくはこれまでで最も難しい決断だったと思います。私のプロのキャリアの中では間違いありません。
Liverpoolで課せられるタスクの大きさは理解していましたから、このクラブに来るのは難しい決断でしたし、そこから離れるという決断はより難しかったですネ。

ですが私がそうであるようにクラブの事を考えれば、そしてクラブに対して単に仕事をするだけでなくサポーターとして家族と共に時間を費やして来たのであれば、自分自身だけでなくクラブにとって正しいと感じることを行う必要があるのです。

退任にあたって要求される時期や責任を果たすことに対するレベルがあるとすれば、私は今がその時だと感じています。
私がオーナーに対してして来たのは彼らやこのフットボールクラブに対する敬意を払うことだとみんなに理解してもらえることを願っています。


(チケット問題との因果関係について)
何よりもまず、タイミングが全く異なります。今回の決断は年末にしましたし、オーナーとは1月初旬に話をしました。ですからタイミングからして全く違います。
そして次に、Liverpoolのようなフットボールクラブを運営することができ、私がこれまで9年間そうして来たようにこのクラブに関わるのであれば特定の問題に捉われる訳には行きません。そのいくつかが重要な問題であったとしても任期中にはそういう問題がたくさんあったわけですからネ。

LiverpoolだけでなくどのビジネスにおいてもCEOという役割は、困難な時期にあっても強力であり、困難な決定を下し、自分と共に働くチームを導くことにあります。
私はそれらが達成されたと考えています。だから今回の発表とチケット問題に相関関係は無いのです。

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