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2つの相反する思いが交錯する不思議な感覚…。
1つはあれだけのオフェンスを見せたことに対する「勝って然るべき」という感覚。
もう1つはセットプレーでのミスを見せられたことに対する「負けてやむ無し」という感覚。

結果的には2つの感覚の均衡を取る形となる2-2の引き分けで終わったことが何とも面白い…。



今回は難敵West Bromwich Albionが相手。
体格の良い選手を最終ラインに並べてディフェンス重視のチームを作り上げており、いつも攻略に苦労するイメージがあります。
そしてそのイメージはPulis招聘によってさらに膨らんでいます(汗)

今回の先発はSion戦からToure、Smith、Origi、Firminoに代えてSkrtel、Moreno、Coutinho、Bentekeを起用。
カップ戦との兼ね合いもあって毎試合半数近い選手をローテーションさせていますが、チームレベルをそこそこ維持出来ているあたりはKloppの手腕によるところが大きいのでしょうか?
同じくローテーションを多用したBenitez政権下では(選手層の違いはあるにせよ)試合毎の劣化が激しく批判を浴びていましたから、それを思えば素晴らしいことだと思います。

試合の方ですが、サポーターの後押しを受けたLiverpoolが主導権を握り、WBAを押し込む展開となりましたネ。
しかしながらWBAのディフェンスにおける集中力は高く、寄せの速さはさすがと思わせました。
それ故に球際の争いも激しくなり負傷者を出すような試合になってしまいましたが、こういう相手との対戦は今のLiverpoolの実力がよく分かるので個人的には好きですネ。

ボールの動き、人の動きをよく見て対応していたWBA。
特に楔となる縦パスはよくケアされていて、BentekeやCoutinho、Lallanaなどの受け手が容易には前を向かせて貰えませんでした。
もう少しクロスした動きなどを出せると違ったかも知れませんが、いずれにしてもあの密集したエリアを攻略するのは簡単では無かったでしょう。

またBentekeには終始マンマークが付いていました。
彼のフィジカルで勝負というのは選手たちの頭の中にあったと思いますが、ボールを入れても相手に先んじられてしまうことが多く、なかなか彼を活かすことが出来ませんでした。
もっと彼自身が走り回ってフリーになれれば良かったのではないかとは思いますが、この辺りはチーム戦術との兼ね合いもあるでしょうからKloppを信じて待つしかないでしょう。


相手の厳しいディフェンスに苦しめられたものの良い形はいくつか作り出してくれました。
Hendersonの得点の場面や、細かいパスの出し入れからLallanaが抜け出した80分の場面など、素早い動きとボール回しでギャップを作ることに成功していましたネ。
Origiのゴールは多少の幸運に恵まれた感があったものの、粘り強く守るWBAから2点取れたことは大きかったと思います。
28本のシュートを浴びせながらも勝ち切れないのはタマニキズデスガ(汗)



スタッツを見る限りではLiverpoolの圧勝。
実際のスコアでもそうあって欲しかっただけに、セットプレーからの2失点は頭が痛くなりましたネ。

特に…心を鬼にして言わせてもらいますが…Mignoletのハイボールでの「ショボさ」は手の施しようが無いように思えます。
シュートストッパーとしてはリーグ最高クラスと思えるだけに、なぜハイボールがダメなのか不思議で仕方がありません。毎年数回は似たようなミスを繰り返す訳ですから、もうこれは完璧に弱点と言わなければなりません。

…個人的にはこういう抜けたところのある危なっかしいGKは大好きなんですけど(笑)

今のところはKloppからの信任を得られているようですが、いつ見限られても不思議ではありません。そうならないようしっかり練習を積んで、1つ1つのプレーに集中してもらいたいですネ。


そしてもう1つ。
判定が覆ったから良かったものの、44分のセットプレーの場面ではオフサイドトラップを掛けた訳でもないのに4人の選手に裏抜けされてしまったのはちょっと考えものかなと思います。
一瞬気が抜けてしまったのか、あっさり競り負けてしまっていたのは何とも気掛かり。
小柄な選手が多く不利な状況に陥りやすい面はあるのかも知れませんが、気持ちの強さと集中力で何とか対応してもらわなければなりません。
でなければ今回のように勝てる試合を落とす破目になってしまいます。



12月はLeicester以外に上位陣との対戦が無くポイントを稼いでもらいたい時期でしたが、Newcastle戦に引き続きポイントを落としてしまいました。
前目からのプレスがひと頃に比べると弱くなったようにも感じますが、これはCity戦以降3週間で7試合をこなすハードスケジュールの影響もあったように思います。

次のWatford、Leicester戦は週末の試合となりますので、しっかり立て直して臨んでもらいたいですネ。
Chelseaがあんな状況となった今シーズン、まだまだチャンスがありそうです。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Liverpool 2 - 2 West Bromwich Albion
13 Dec 2015 , 16:00 , Barclays Premier League(16)
------------------------------------------------------
Simon Mignolet                Boaz Myhill
Nathaniel Clyne               Craig Dawson
Martin Skrtel                 Gareth McAuley
Dejan Lovren                  Jonas Olsson
Alberto Moreno                Chris Brunt
Jordan Henderson              Jonny Evans
Emre Can                      Craig Gardner
James Milner                  James Morrison
Philippe Coutinho             Darren Fletcher
Adam Lallana                  James McClean
Christian Benteke             Salomon Rondon
------------------------------------------------------
SUBS:
Kolo Toure                    James Chester
Roberto Firmino               Victor Anichebe
Lucas Leiva                   Rickie Lambert
Joe Allen                     Saido Berahino
Divock Origi                  Callum McManaman
Jordon Ibe                    Anders Lindegaard
Adam Bogdan                   Serge Gnabry
------------------------------------------------------
GOALS:
Henderson(21)                 Dawson(30)
Origi(90+6)                   Olsson(73)
------------------------------------------------------
SUBSTITUTIONS:
Ibe(Coutinho 72)              Lambert(Rondon 90+4)
Origi(Lovren 79)
Firmino(Lallana 86)
------------------------------------------------------
REFEREE:
Craig Pawson
------------------------------------------------------
BOOKED:
------------------------------------------------------
SENTOFF:
------------------------------------------------------
VENUE:
Anfield
------------------------------------------------------
MANAGERS:
Jurgen Klopp                  Tony Pulis 
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無題
復帰のヘンダーソンのゴールを見たときはいけると思ったんですが。
ただこの1ポイントが今後を今シーズンの結果を左右するかもしれません。オリギはよく立ち上がって打ったと思います。
もうピュリスに代表監督やってもらいましょー
ボーヤ さん 2015/12/19(Sat)13:32:05 Edit
ボーヤさん
コメントありがとうございます。

良い雰囲気はあったんですけどネー。
セットプレーさえ無ければ…と言う感じでした。

ですが改めてHendersonがKloppフットボールに欠かせない存在だと言うことが分かるようなゴールでしたし、守りの堅いWBAから2点取れたことは今後に繋がって来るように思います。
何気にOrigiもコンスタントに得点してくれていますし、今回のゴールも倒れてファウルを要求せずに立ち上がった執念から生まれたものですよネ。本当に楽しみが多いです。


Pulisはアンチフットボールなんて揶揄されることも多いですが良い監督ですよネ。
僕的にはやはりPremier Leagueの昇降格ラインのクラブでの彼の采配が見たいです(笑)
[ from Rush : 2015/12/20 04:51 ]
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