セカンドキーパー受難

Gulacsiのコメント。
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3月の時点でもう移籍の可能性については考えていましたよ。Brad FriedelやDoniがサインするかも知れないという話題にはその時はなっていませんでしたけどネ。

もちろんそれは僕の契約を終わらせることを意味してはいません。チームは僕のことを信頼してくれていますからネ。

代理人と僕が他のチームへのローン移籍を希望していることをクラブ役員に伝えたところ、クラブはそれを許可して同じ考えを持ってくれました。

クラブは僕のことをずっと信頼していると伝えてくれましたし、それは僕をとても誇らしく思わせてくれました。ですが加えて僕が移籍するのならセカンドキーパーを迎えることになるだろうとも言いました。それは理解出来ることですよ。

僕の成長にとってベストなやり方はレギュラーでプレーすることです。
どこでプレーすることになるのかは分かりませんが、話し合いは順調に進んでいますよ。イングランド内外からオファーは受けていますネ。10日から2週間以内に僕がキャリアを続けられる場所が事実となることを願っています。ローンでネ。


昨年はTranmereで実りある時間を過ごしました。16試合出場することが出来ましたネ。それから12月にLiverpoolに戻ってPremier Leagueで19試合、Europa Leagueで4試合ベンチに入りました。
それはとても名誉なことで素晴らしい経験でした。Liverpoolのセカンドキーパーになるというのは聞こえが良いですが、この場合プレーすることが出 来ません。Pepe Reinaは別次元にありますからネ。彼と同じくらい優れた選手になりたいと望むのであれば多くのことを向上させなければならないのです。

今はLiverpoolが僕の名前を先発にラインアップすることはないでしょうし、Reinaのレッドカードやケガを待つという過ちを犯すことになります。
僕はプレーしたいんです。

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優秀なキーパーを持つチームは別の意味で悩みを持つことになりますネ。
セカンドキーパーはほとんどの試合でベンチを温めることになり、出番があるとしてもカップ戦に限られます。しかもそれですら勝ち上がれば勝ち上がるほど出番をファーストキーパーに譲る可能性が高くなります。

今シーズンのセカンドキーパーはHodgson体制ではJones、Dalglish体制ではGulacsiが務めました。
Gulacsiについてはデビュー機会が与えられず、Jonesや昨夏の時点で在籍していたCavalieriは以下のような出場記録しか残すことが出来ませんでした。
ちなみにGulacsi同様にベンチ入りした若手Hansenもいましたが、彼もデビューは叶いませんでした。

■Brad Jones
 PL　 0試合　(　0分)
 FA　 0試合　(　0分)
 CC　 1試合　(120分)
 EL　 1試合　( 90分)
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 計　 2試合　(210分)

■Diego Cavalieri
 PL　 0試合　(　0分)
 FA　 0試合　(　0分)
 CC　 0試合　(　0分)
 EL　 2試合　(180分)
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 計　 2試合　(180分)

ちなみにJonesのEuropa League出場はReinaの進言によって得られたチャンスのみ(汗)
彼は半年間の記録ですが、まぁあのままチームに残っていたとしても出場記録を伸ばすことは出来なかったと思います。

セカンドキーパーはカップ戦で軒並み早期敗退に追い込まれたツケを払う形になってしまったワケですが、4人合わせて1シーズンで4試合…これは本当に厳しいです。
チームに力があれば、セカンドキーパーに出番を与える余裕も生まれたのかも知れませんが、ここ2シーズンはあっぷあっぷの状態でしたからネ(苦笑)


短い選手生命の中では1年であっても無駄には出来ませんし、ましてやポジションを争う相手がReinaとあってはそう易々と勝つことは出来ません。
来シーズンはEuropa Leagueが無くリーグ戦以外は一発勝負のカップ戦のみ…。トータルで50試合に満たない試合数しかない中で、どれだけの出場機会が与えられるかは定かではありません。

Reinaにケガなどが無ければ恐らく5試合出場出来るかどうか…という状況になるでしょう。
まさにセカンドキーパーにとっては受難のシーズンとなるでしょうネ。

それを考えれば21歳とまだまだ若く実戦経験を必要としているGulacsiの選択は賢明だと思いますし、チームを完全に離れるのではなく、ローン移籍を 希望してくれているところは何ともありがたいです。良いチームで良い経験を積んで帰って来てくれることを期待しています。

そして首脳陣が連れて来ようとしている「経験あるGK」に対しては最大限の敬意を払いたいですネ。