大きなギャンブル

Liverpoolの現状についてLiverpoolの元フットボールディレクターのComolliがインタビューに答えたとのこと。


Comolliのコメント。
==============================================

開幕前にも言った通り、昨夏に引き続いて多くの選手を入れ替えた行為は大きなギャンブルだと思います。

土曜日の試合(United戦)を見ても、両SBは新加入の選手であり、左SBは本職の選手ではありませんでした。
中盤も私の考えでは新人が2人いました。Canは既に在籍してはいたものの中盤でプレーしたことはありませんでしたからネ。そして前線の3人は全員が新加入の選手でした。

実に7人もの選手が新加入であり、そして実際に一度も一緒にプレーしたことがないように思えましたが、これは致し方ないことだと思います。またプレシーズンをチームと共に過ごすことが出来なかったFirminoのように、本来のポジションとは違うポジションでプレーする選手もいました。

これから時間は掛かるでしょうが、以前にも言ったように昨シーズンに大きなギャンブルをした後にしては大きすぎるギャンブルであり、今後困難を迎えることになるでしょう。

そして彼らがまとまる頃、彼らが多くのポイントを手に出来るようになったとしても、他のチームも同じですから差を埋めるのは難しいと思います。

これから彼らには3試合あります。木曜日のEuropa LeagueのBordeaux戦。そしてAnfieldに戻ってのNorwich戦とAston Villa戦です。

ビッグクラブではご存じの通りですが、木曜日の試合でRodgersはOld Traffordでプレーしなかった8～9人の選手を入れ替えて来るかも知れません。仮にそこを落とすようなことがあれば、ベストチームで臨んだかどうかに関わらず、周りはまた負けたと捉えるでしょう。
木曜日の試合、その後のホームでの大事な2試合での敗戦だけは避けなければなりません。

客観的に開幕からの数試合を見ても、Stoke戦はCoutinhoの強烈なシュートで勝利を手にし、続くホームでのBournemouth戦は誤審によるゴールで勝利しましたが、Bournemouthは終始彼らを上回っていました。
Arsenal戦は相手のゴールが取り消されて0-0。強さを取り戻したかのように見えましたが、これが0-1の敗戦であれば全く違う評価となったでしょう。
そしてその後の2試合を落としてしまいました。

==============================================

まぁ仰る通りとしか言い様がない(苦笑)

ここ数年の補強は異常だと思いますし、新戦力を充分に活かし切れているとも思えず、補「強」になっているとは言いがたいですネ。

僅か2年前の主力メンバーとは大きく変わってしまい、初のリーグ優勝を意識したあのCity戦と今回のUnited戦の双方に先発出場したのはなんとMignoletとSkrtelだけという事実(汗)
負傷離脱中のHendersonやSturridge、出場停止中のCoutinhoが戻れば少しは見映えも変わるでしょうが、昨夏獲得した選手ですらその穴を埋められず、それどころか彼ら自身放出の憂き目に合っているという状態です。

結果的に昨夏の補強は失敗と評価せざるを得ず、それは今夏も繰り返されているのかも知れません。



遡れば今回のインタビューに答えたComolliの電撃解任などLiverpoolは急激な変化をして来ました。
その後の困難に打ち克つことが出来ていればその変化は英断として称賛されるのでしょうが、そうとばかりは思えず、どちらかと言えば無駄が多いように感じてしまいますネ。


主力が移籍しまったのは大きな影響を及ぼしているとは思いますが、チームに継続性が無ければ、それこそSuarezのような怪物を当てない限り上には上がれないでしょう。


Rodgers解任論が早くも再燃しており、この雰囲気では年越しすら出来ないように思います。
ただチームの低迷の責任を彼だけに負わせてもさほど変わるとは思えず、いまのモヤモヤ感を拭う程度にしかならないでしょう。

それよりもクラブとしてチームの継続性を重視した成長戦略を打ち出すことの方がはるかに重要だと感じますネ。
そのために変えるべきところがあるのであれば手を加えれば良いのではないかと思いますが。