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20110622_Kuyt.jpg<< vol.1(*1)、vol.2(*2)から順に読んで頂けると幸いです >>

クラブの売却…シーズン中の監督解任…主力選手の放出などこれ以上ないほどにいろいろなことが起こった今シーズン。

そうそう、クラブの売却にまつわる一連の報道には本当に参りましたネ。
クラブのお家騒動がこれほどまでに外部に漏れたことはありませんでしたし、それには辟易していました。

そして売却決定の数日前に日テレ系ニュース「NEWS ZERO」で売却話が報道され、Broughtonがオフィスを颯爽と歩く姿が映し出されるのを見た時は、何とも言えないほど情けない気分になりました。
この一連の騒動は恐らく死ぬまで忘れないでしょうネー。

注目されるのはありがたいことなんでしょうが、それは常に良いニュースであって欲しいですネ。

さて気分を取り直して(笑)
最終回となる今回はLiverpoolが抱える課題から始めて、Liverpoolが来シーズン以降どうあるべきか、僕なりの考えをまとめたいと思います。


================================================================

■Liverpoolが抱える課題

数年前のLiverpoolは決定力不足に喘いでいました。
厚みのある攻撃を仕掛けてもネットを揺らすまでは至らない試合が多く、守備を固める相手を崩しきれずにポイントを落とすことが非常に多かったと思います。
シュート25本で1ゴールという究極の無駄撃ち試合(*3)もあり、「攻めあぐね選手権(*4)」なる大会があれば確実に優勝候補となれる力があったと思います(爆)

それが今は変わってしまいました…。

中盤でハイプレッシャーを掛けられた時のLiverpoolの脆さには本当に落胆させられましたネ。
相手に押し込まれることでボールを前に運ぶことが出来なくなり、ボールをゴール前から弾き返すのに精一杯となってしまうことが多くありました。
以前であれば自陣に貝のように閉じ籠っていた下位チームも、積極的にプレッシャーを掛けることでLiverpoolの自陣への侵攻を止めることに成功していたように思います。

つまり数年前は自陣を固めて後はLiverpoolの決定力不足に運命を託す方式で乗り切っていた格下のチームが、今は前線で積極的にプレッシャーを掛けるスタイルに切り替え、よりセーフティにポイントを拾う方式にチェンジして来ています。

Liverpoolの前線にいくら才能のある選手を置いても、そこにボールを運び、絡んで行ける選手がいなければそれほどやられる心配は無いでしょう。
今のLiverpoolは恐るるに足らず…そういう雰囲気はPremier League全体にあると思います。


20110622_gerrard.jpgAlonsoやGerrardのような選手がいれば、1本のパスで状況を打開して攻撃に転じることが出来たのかも知れませんがそれがなかなか出来ませんでしたネ。

このスタイルのまま戦い続けるのであれば、プレッシャーを上手く往なして長短とも正確なパスを前線に送ることが出来る選手は必要。
Gerrardがシーズンを通してコンディションが安定していれば良いですが、ここ数年はそうではないですから…。長短正確に捌けるCMFは補強が必要なポジションかもしれません。
決まってもいない話に釣られるのもどうかと思いますが、今夏Liverpoolへの移籍が噂されるBlackpoolのキャプテン…彼は長短のパスが上手 いと言われますがプレッシャーが掛かった中でそれが可能かどうかが問題です。可能でないのならあまり来る意味は無いのかも知れませんネ。

またプレッシャーが掛かる状況であってもそれを上手く往なし、選手たちがお互いを信じて前に押し上げていく勇気が必要です。
今シーズンはそれが無く、押し上げは鈍かったです。仕方なしに(?)前線で孤立するFWを目掛けたロングボールに逃げているように見える場面も多く、それを完全に相手に読まれているように感じましたネ。

この課題は一見、順風満帆のように見えたDalglishも抱えていたように思います。


新旧監督の対戦となった2/27のWest Brom戦(*5)。
この試合でHodgsonは彼らしからぬハイプレッシャーを仕掛けるチームを用意して来ました。
その術中にまんまと嵌ったLiverpoolは全く良いところなく敗れてしまいましたネ。さすがの僕もはらわたが煮えくり返りました(笑)

1か月前までLiverpoolの監督であったHodgsonはきっとLiverpoolのウィークポイントをよく理解していたのだろうと思います。そこを見事に突いて見せたHodgsonは見事としか言いようがなく、彼にとってもこれほど痛快な試合は無かったでしょう。


Cityに0-3で負けた時、僕は「フィニッシュの8手前の組み立てが課題(*6)」と言っていました。
自陣でボールを奪ってからセンターサークル付近までは何とかボールを持って来れましたが、その先がなかなか繋がらない問題にチームは苦しんでいたと思いま す。例えばLucasがボールを持っても両サイドの上がりが鈍かったり、前線のパスを受ける動きが鈍かったり…。スペースを作ろうとする動きやスペースを 利用しようとする動きの質が低かったり…。

攻撃を開始する時にいかに周囲がそれを感じ取って押し上げることが出来るか。
各選手がどんな第一歩を踏むのかが非常に大切だと思いますし、そこが良くなればかなり良いチームになるんじゃないかと思いますネ。


そしてもう1つ。
SpursのModricやWest HamのParkerやHitzlspergerのように、自由に動き回りながら試合をオーガナイズしている選手を潰せずに、好き放題やらせていた試合もありました。
こういうチームを相手にして今後どう戦うか。起点となる選手を上手くサイドに追い込むなどやり方はいくつかあると思いますが、もっと守備時の連携を強化していかなければならないのは間違いありません。


これらの課題を解決出来なければ、来シーズンもLiverpoolは下位チーム相手にポイントを落とすことになるでしょう。
ビッグ4を相手にあれだけ素晴らしい試合が見せられるLiverpoolが下位チーム相手に悲惨な姿を見せてしまう。何とも不思議な感覚ですが、やはりビッグ4を相手にしている時の選手たちは懸命にチャレンジしようとしているように見えますよネ。


DalglishやCralkeがこの課題をどう解決していくのか、来シーズンは注目ですネ。



■そしてこれから…

Europa League出場権を逃し、国内タイトルに集中することが出来る来シーズンのLiverpool。
他の優勝候補に比べれば戦力を国内に集中させられる点から、初のPremier League制覇を期待する人も多いんじゃないかと思います。

ですが現実的には4位~6位を争うチームなんじゃないかと今は思います。
先に書いた課題の解決は必要ですし、来シーズンはチームの熟成に当てる1年とすべきだと感じています。
だってCarrollが本当にチームにフィットするのかすら現時点では分からないワケですからネ(汗)


もちろんPremier League制覇を現時点で諦めるのもおかしな話だと思います。
それが出来る陣容を揃えることは出来るでしょうし、シーズン中はあらゆることが起こりますからネ。ただ来シーズンに関しては運も相当に味方に付けなければ達成出来ないでしょう。

これからの数年は強いLiverpoolを取り戻すために、ここで挙げた課題の解決とvol.2にも書いた「しっかりとした基盤作り」をしてもらいたいです。
そしてどの選手が出て来てもLiverpoolらしいフットボールが出来るよう、1人1人が共通認識を持てるようにしてもらいたいですネ。


これからリーグ優勝まで何年掛かるか…案外早いのかも知れませんし、また10年掛かるのかも知れません。
Liverpoolに関わる者全てがチームを支え、応援し続けることが出来なければ優勝なんて出来るハズがありません。
これからも多くの困難が待っていると思いますが、それを全員で一緒に乗り越えて行かなければなりませんし、それが出来るのがLiverpoolを応援する醍醐味でもあると思います。

You'll Never Walk Alone.
この歌の意味をもう1度噛み締め、全員が一丸となってLiverpoolの復権を成し遂げたいですネ。

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大変長くなりましたが、これで2010/11シーズンのまとめは終わりとさせて頂きます。

しかもこういう記事は自分で読み返して内容的にも充実したものを出すべきなのでしょうが、元来の大雑把な性格が災いしてあまり読み返していません(苦笑)
だから毎度のことながら変なことを書いているかもしれませんが笑ってお許し下さい。


ただ、このまとめを通して今のLiverpoolに対して皆さんがまた何かを感じて下さるのであれば、これほど有意義なことはありません。
そこで芽生えた感情を来シーズンの応援に繋げられれば最高ですよネ。


約2ヶ月後にはまた長いシーズンがスタートします。
選手たちのハートのこもった熱い試合を期待して今からワクワクしていますし、良いシーズンとなることを心から願っています。

また機会があれば触れたいと思いますが、個人的にはJohnsonの活躍がカギになると考えています。
そして最近のGerrardの並々ならぬ欲求不満ぶりが怖いですネ(爆)



20110621_Ngog.jpg■あとがき

これを書き始めた時、各選手の評価も並行して作成していました。
ですがそれをこの「まとめ」に埋め込むに相応しい場所が無くて…。書き方が良くなかったのか、どこに埋め込んでもこの選手評だけが浮いてしまうんですよネ…。
ということでまたしてもお蔵入り記事を増やしてしまいました(汗)

vol.1に書いた「穴があったらNgogと一緒に入りたい」っていうのがここに埋め込める精一杯の一言でしたネ(爆)

Liverpoolに忠誠を尽くす選手はどんな選手であれ僕にとっては大切な存在で、力の足りない選手ほど僕は愛情を注いでいるつもりです。上手い選手は応援しなくても結果を出してくれますからネ(笑)
逆に苦労している選手を見ると放っておけないというか…酒の肴になるというか…(爆)
Ngogも来シーズンは去就が不透明なようですが、まだまだ応援し続けたい選手ですネ。
だから君は絶対に残れ(*7)。


■関連記事 :
(*1) 2010-11シーズンまとめ vol.1
(*2) 2010-11シーズンまとめ vol.2
(*3) vs Debrecen
(*4) vs West Ham
(*5) vs West Bromwich Albion
(*6) vs Manchester City
(*7) 君は絶対に残れ
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COMMENT
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コメント
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こんにちわ
はじめまして。いつも読ましてもらってます。
まとめ&今シーズンご苦労様でした。
長い???
いえいえ全然。読みやすくてさらっと読めちゃいましたよ。
ここんところはずーっと残念な結果が続いていますが、今は我慢です。絶対にビッグなリバポならいつか大きな花を。。。咲かしてくれるでしょう!!その時がKKと一緒ならなおさら嬉しいんですけどね。
それにしても、僕はシーズン終了から1カ月ほどですがもうすでに来シーズンが待ちきれません。
ヘンダーソンもきましたし!他のゴシップは何だか停滞気味ですが。。。ぜひ来年はTOP4へ再び!
ともかくこれからも宜しくお願いします。
ぐれぐれ さん 2011/06/23(Thu)03:21:41 Edit
Re:こんにちわ
コメントありがとうございます。

あら?長くありませんでした?しかも読みやすかったですって?もしかすると僕とフィーリングが合うのかも(笑)
いやいや、どうもありがとうございます。


来シーズンも甘くはないと思いますが、僕もとても期待しています。
あれほど酷いシーズンを経験したワケですし、今度は選手たちも吹っ切れて良い意味で肩の力が抜けたプレーを見せてもらえれば良いなぁと思います。

そして何と言ってもHendersonですよ。
あの爽やか好青年ぶりで人気になることは間違いないでしょうし、本気でネクストGerrardを取りに行って欲しいですネ。
今キャプテンの鼻息がメチャメチャ荒いので、2人の戦いも楽しみです。
Hendersonがそういう位置づけにあるのかどうかは分かりませんけどネ…いつもの妄想です(爆)


ところで「KK」はKing Kennyのことですよネ?
「KK」と聞くとPL学園時代の桑田・清原のKKコンビを真っ先に連想する世代なもんで…(爆)
まさかとは思いますが…。
[ from Rush : 2011/06/23 15:34 ]
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HN: ian rush
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趣味: Liverpool
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Liverpoolをさりげなく愛しています。
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